2025年3月末に日経平均株価が4万円近くに? Yahoo!ファイナンスユーザーの相場予想を大公開
石破内閣における2025年度予算や税制改正関連法の動向、第二期トランプ政権の始動など重要な経済イベントが多い昨今、2025年の相場におけるYahoo!ファイナンスユーザーの皆様の予想についてアンケート実施しました。2025年3月末時点での日経平均株価やドル円、NYダウはいったいいくらになっているでしょうか?(アンケート実施期間:2025年2月5日〜2025年2月10日 回答数:1,269名)
【2月上旬予想】日経平均株価はいくらになる?
回答の傾向として、日経平均株価が上昇するとの予想が多く、2025年2月3日時点の終値から「+1%〜+2%以上上昇」「+2%〜+3%以上上昇」「+3%以上上昇」と答えた方は全体の7割近くを占めました。
多くの回答者が日本企業の業績改善や円安による輸出企業の利益向上、3月決算企業の増益などによる上昇を期待しているというコメントが寄せられています。
一方で、下降するとの予想(2025年2月3日時点の終値から「-1%〜-2%以上下落」「-2%〜-3%以上下落」「-3%以上下落」)も少数ながら見られ、利上げによる円高進行での輸出企業への影響やトランプ政権の不透明性への懸念が挙げられています。
上昇派:業績改善と円安による輸出強化を背景とした期待
参加者の多くは、日本企業の業績改善と円安による輸出強化を背景に、日経平均株価がさらなる上昇を見せると予測しています。
「輸出企業が円安による利益が向上しており、 利上げによる銀行の収益率も向上したため。」
「企業の業績が回復しているニュースが多い。m&aが多いから。」
「アメリカの景気が良くなりそうでつられて日本も良くなりそう。」
「数多くの優良企業の年度切り替え時期にあたり、新年度に向けた展開がディスクローズされることに期待を込めた上げ相場になると見込まれる。 特にAIや半導体といった先進業界の躍進見込みの程度次第では40,000円の大台も見据えて良いと考える。」
「3月決算企業の増益による株主還元アップ」
これらの回答からは、日本企業が内外の要因により堅調に推移し続けるとする前向きな見通しがうかがえます。特に、技術革新による投資拡大と、株主優遇策が投資家を引き付け続けるとの期待が寄せられています。
下降派:景気の不透明感や政治的リスクを懸念し下落を予想
一方で、一部の回答者は景気の不透明感や政治的リスクを懸念し、株価の下落を予想しています。
「日本の金利上昇による株価への悪影響があると思う。一方でアメリカの金利は景気好調により下がらず、金利差が縮小しないことで円安による原材料費高騰も足を引っ張ると思う。」
「大手家電メーカー、大手自動車メーカー等業績不振と国内需要縮等マイナス面と、決算直前時期との絡みで、多少の減少を予想します。」
「トランプ大統領の対外政策により円高が進み輸出企業の株価が下がる為に、他銘柄もそれに引っ張られる形で下落が進む」
「アメリカの株式市場との連動性が高く、アメリカがバブル気味で下落すると思うから。」
下降派からは、主に主要銘柄の業績不振や米国の政治情勢が市場に悪影響を与えると考えられており、それに対する警戒心が強いようです。特に、金利差のリスクが直接的に企業の収益にかかわる点を重視しています。
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【2月上旬予想】ドル円はいくらになる?
ドル円相場については、「円高になる(1ドル=150円〜155円)」との見方が比較的多く見受けられました。特に「日銀の利上げによる金利差縮小が円高を促進する」との意見が主流です。
しかし、「さらに円安が進む(1ドル=165円以上)」と答えた方々も、アメリカ経済の力強さやトランプ大統領の政策を理由に挙げています。
円安進行派:引き続き米国経済の強さと金利政策がドルを支える
円安を見込む意見では、米国経済の強さと金利政策がドルの価値を支える重要な要因とされています。
「アメリカのインフレ上振れによる金利高で日本との金利差とのキャリー・トレードが進むため」
「アメリカは、今年後半に利下げをすると思うから」
「アメリカ経済が依然として安定。 トランプ関税で他国輸入品を排他的とする傾向が強いため」
このような見方は、大きくトランプ政権の経済政策の動向を評価しており、それがドルを強化することへの見方が高まっています。さらなる利下げへの対応の中で、持続的なドル高が見込まれます。
円高進行派:日銀の政策やアメリカの経済的不安定性が円高要因へ
円高を予測する声は、日銀の政策やアメリカの経済的不安定性を理由に挙げています。
「アメリカのインフレ沈静化 日銀の利上げ 以上による日米金利差の縮小」
「アメリカ経済は不透明な部分があるが、日銀は利上げの方向だと思うため」
「いつから150円を円高というようになったのか。 貿易赤字をやめたいのであれば、ある程度ドル安方向にいくのではないか。」
ここでは、特に金融政策の調整が市場動向に与える影響が重要視されています。政治的不透明性や金利政策の変動が長期的な円高を誘発すると考えられ、さまざまなリスク要因が挙げられています。
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【2月上旬予想】NYダウはいくらになる?
NYダウに関しては、「45,334ドル〜45,879ドル(2025年2月3日時点の終値から+2%〜3%上昇)」が最も多く選ばれています。回答者の多くが、AIやテクノロジーセクターの成長やアメリカ経済の安定性を期待していることが反映されています。「トランプ政権下の政策が市場を支えている」とのコメントも多く寄せられました。
一方で、「43,208ドル以下(2025年2月3日時点の終値から-3%以上下落)」と答えた方は、テクノロジー株のバブル懸念や政治的リスクを指摘しています。
上昇派:AI技術分野の成長やトランプ政権の経済刺激策を期待
多くの参加者は、AIやテクノロジー分野の成長およびトランプ政権による経済刺激策がNYダウを押し上げると考えています。
「AIなど新たなテクノロジーセクターの急成長により企業の利益見通しが大幅に改善すると期待しているため」
「米国の国内景気、テック企業の収益性が底堅いため」
「トランプ大統領の米国第一主義で景気が良くなると思います。」
「米国経済は堅調。トランプ大統領のアメリカファースト、バイアメリカの政策方針による」
上昇派の見解は、主に技術革新と積極的政策が大きな市場成長を推進するという期待の表れで、それによってよりいっそう市場が活性化すると確信しています。
下降派:AIバブル崩壊やインフレ悪化、政治的リスクを懸念
市場の下落を予測する意見は、AIバブルの崩壊やインフレの悪化、政治的リスクを懸念しています。
「AIテック株はバブル気味、下値模索の展開を予想する。」
「アメリカは、AIバブルで、崩壊すると思うから。」
「アメリカ株もファンダから見て高すぎること、また失業率が上昇傾向であるため」
「過度なインフレにより、米国経済がクラッシュする」
これらの視点では、テクノロジーセクターへの過度な期待が市場のリスク要因となり得ること、また、諸外国の状況が市場に悪影響を及ぼすことが懸念されています。経済的な本質的リスクが拡大すると警戒されています。
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経済成長に期待する一方、米政権やAIバブルへの懸念が浮き彫りに
全体を通して、アンケート結果からは市場に対する多様な期待と懸念が浮き彫りになりました。
全体の回答傾向として、日本やアメリカの経済成長に注目する一方で、トランプ政権の政策変動や世界的なテクノロジーセクターの動向に対する不安を感じていることがわかります。
日経平均では、日本企業の業績改善による上昇を期待する声が多く、一方で円高進行による輸出企業への影響を危惧する意見も見られました。ドル円相場では、日銀の金融政策が市場に与える影響が注目されており、円高に転じるとの見方が主流です。
さらに、NYダウについては、テクノロジーセクターの成長が市場をけん引する一方で、AIバブルの懸念が市場のリスク要因として警戒されています。
このような多様な視点は、市場の新たな展開を予測するための重要な手がかりになります。これからもユーザーの皆様とともに、より深い洞察を提供できるよう努めてまいります。
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