シェア

分散投資って何? 金融資産の組み合わ せ(ポートフォリオ)や投資信託による分散方法を解説

分散投資は投資方法のひとつですが、言葉を聞いたことはあっても、具体的にどういう投資なのかわからない方もいるのではないでしょうか。本記事では分散投資の特徴や具体的な方法、初心者の方におすすめの投資信託を活用した資産の組み合わせ方などを解説していくので、ぜひ参考にしてください。

分散投資って? どんな特徴・方法があるの?

まずは、分散投資の仕組みや特徴、方法について理解していきましょう。


分散投資とは

分散投資は、以下の意味を持ちます。
・同じ資産にばかり投資せず、さまざまな資産に投資すること(銘柄・資産・地域の分散)
・大金を一気につぎ込まず、一定の金額を複数回・継続して投資すること(時間の分散)

銘柄の分散とは、1つの銘柄(市場で取引されている有価証券の名称)にばかり投資するのではなく、さまざまな銘柄に投資することを指します。株式以外に債券や不動産などに投資する資産の分散や、複数の国の株式に投資する地域の分散も、分散投資の方法のひとつです。

また、時間の分散は、タイミングを何回かに分けて投資する方法です。価格が高いときに少なく購入し、価格が安いときに多く購入することで、購入額を均等にできます。そのため、コストを抑えられるのが特徴です。


分散投資のメリット・デメリット

分散投資には以下のメリット・デメリットがあります。

・メリット:リスクを抑えられる
・デメリット:リターンが小さくなりやすい

例えば、X資産・Y資産・Z資産に分散投資する場合を考えてみましょう。

X資産が90万円の損失を出し、Y資産が120万円・Z資産が50万円の利益を出していたとします。X資産にだけ投資していたら90万円損するところでしたが、Y資産とZ資産の利益のおかげで損失を補うことができ、最終的に80万円の利益を出せました。

このように、1つの資産で損失を出してもカバーできる点が分散投資のメリットです。分散投資は「卵を1つのかごに盛らず、分けて盛る」と例えられています。

<画像1>

反対に、集中投資する場合と比べてリターンが小さくなりやすい点が分散投資のデメリットです。上記の例でいえば、初めからY資産に投資していれば利益が120万円となり、X・Y・Z資産に分散していた場合よりも損をします。


分散投資の方法

分散投資には、以下のような方法があります。
・株式・債券・金・不動産などを組み合わせる
・株式の場合、異なる値動きをする銘柄を組み合わせる
・債券(国債)の場合、先進国・途上国などさまざまな国を組み合わせる

それぞれの資産を効果的に組み合わせるには、値動きの特徴やリスクに関する理解が必要です。投資初心者の方だと、具体的にどの資産を選べばいいのか判断が難しいかもしれません。このような場合は、投資信託の購入を検討してみてください。

投資信託は、投資家から集めたお金を、プロがさまざまな銘柄(例えば株式中心の投資信託ならA・B・C・D・E・F銘柄)で運用する商品です。

投資信託の中には、さまざまな資産を組み合わせて分散投資できる「バランスファンド」と呼ばれる種類もあります。バランスファンドは投資の専門家に運用を任せられるため、投資に時間を割くのが難しい方でも手軽に分散投資が可能です。

また、金融機関によっては、投資信託の自動積み立てサービスが利用できる場合もあります。このサービスは毎月毎週など、決まったタイミングで投資信託を購入するサービスです。時間分散を実践できるうえ、毎月100円程度の少額から始められるケースもあるので、まとまったお金を用意しにくい方でも気軽に始めやすいでしょう。


金融資産の組み合わせ(ポートフォリオ)を管理する3つのポイント

分散投資を実践するには、金融資産の組み合わせ(ポートフォリオ)が重要です。次に、ポートフォリオを管理するための3つのポイントを解説します。

1. 効果的なポートフォリオの組み方
2. 資産の配分調整(リバランス)の効果
3. 資産の配分調整(リバランス)のタイミング・方法


1. 効果的なポートフォリオの組み方

ポートフォリオを組むためには、まずライフステージ・家計など自分の状況を把握するところから始めましょう。資金に余裕がない方と貯蓄が多い方とでは、どれくらいの損失までなら受け入れられるか(リスク許容度)が異なります。
以下は、リスク許容度に応じたポートフォリオの例です。<画像2>
上記の資産を含む投資信託を購入する場合でも、ポートフォリオを組む基本的な考え方は同じです。


2. 資産の配分調整(リバランス)の効果

<画像3>

ポートフォリオを組んでから、なにもメンテナンスをせずにそのままにしておくと、リスクが大きくなってしまう可能性があります。投資した資産は価格が変わり、ポートフォリオを構成する資産の比率(配分)が変わるためです。価格が上がった資産は比率が高く、価格が下がった資産は比率が下がります。例えば、株式の保有割合が多くなっていることに気づかないまま株式市場が暴落し、大きなダメージを被るケースもあるでしょう。

このような観点から資産の配分を調整する作業を「リバランス」といいます。リバランスによって価格が上がった資産を売却し、下がった資産を買い増すことで、運用効率の改善につなげられる場合もあります。


3. 資産の配分調整(リバランス)のタイミングと方法

資産の配分を変えるリバランスのタイミングと方法は、以下のとおりです。

<リバランスのタイミング>
・時期を決める(2か月に1回、1年に1回または2回など)
・ライフステージ(昇進・転職・結婚・出産・育児・介護など)が変わったとき
・ポートフォリオの資産の価格が一定の振れ幅を超えたとき

<リバランスの方法>
・資産を売却して得たお金で価格が下がった資産を買い増す
・手元の資金で価格が下がった資産を買い増す

自分で決めた時期や、資産の価格が大きく変わったタイミングだけでなく、ライフステージが変わったタイミングでリバランスを行う方法も押さえておきましょう。ライフステージが変わったときに収入や支出が変化していれば、投資へのリスク許容度も変わります。


分散投資の方法を押さえて投資を始めてみよう

分散投資は、リスクを抑えて損失を少なくする投資のテクニックです。どのような資産にどれだけ投資するか、最初は判断が難しいかもしれませんが、本記事で紹介した分散投資の方法を知っておくと、投資を始めるための心理的なハードルが低くなるでしょう。

  • プロフィール

    荒木和音(監修者)のプロフィール画像

    荒木和音(監修者)

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士

    総合保険代理店で個人を対象とした家計相談やライフプランニングを約10年経験。2021年以降は金融専門ライターとして複数メディアで活動しており、大手証券会社・保険会社や大手金融メディアでの豊富な執筆実績をもつ。 暗号資産や投資信託、国内株式などによる資産運用も積極的に行っている。

    NISAにおすすめの証券会社ランキング

    更新

    証券会社ランキングをもっと見る

    注意事項

    © LY Corporation