シェア

【初めての株式売買】準備から振り返りまでの全プ ロセスをわかりやすく解説

「株式投資を始めたいけれど、取引の仕方がわからない」という悩みをお持ちの投資初心者の 方に向けて、本記事では初めての株式売買の全プロセスをわかりやすく解説します。

取引前の確認事項から実際の注文方法、売却後の振り返りまで、具体的な内容を盛り込みました。
全体像をつかんでおくことで、初めてでも自信を持って取引を始められるでしょう。

取引の準備をする

株式の取引を始める前に、必要な準備を整えましょう。以下で、証券口座の確認から取引ツールの設定まで、具体的な手順を説明します。

<画像1>


証券口座に入金しよう

まず、証券口座を開設する必要があります。未開設の場合は、証券会社を選んで口座を開設してください。すでに口座をお持ちの方は、その証券会社のウェブサイトにアクセスしましょう。
次に、口座に株式購入用の資金を入金します。購入に必要な資金のおおよその金額は、以下の計算式で算出できます。
・必要資金 =(株価 × 購入株数)+ 売買手数料
証券会社によっては売買手数料が無料の場合もありますので、実際に計算する際には確認してみてください。

株式は通常「単元」という単位で取引されます。多くの上場会社の場合は 1単元=100株です。例えば、2,000円のA株を100株(1単元)購入したい場合、20万円(2,000円×100株)に売買手数料を加えた金額が必要です。
ただし1単元未満の株を取引できる証券会社もあり、その場合は1株からでも購入可能です。例えば、同じA株を1株だけ購入したい場合は、2,000円に売買手数料を加えた金額が必要となります。
実際に入金する際は、株価の変動や手数料を考慮して、少し余裕をもった金額を準備しておくといいでしょう


取引ツールの基本設定と操作方法を確認しよう

証券会社が提供する取引ツールの「口座管理(マイメニュー、マイアカウントなど)」にアクセスし、以下の項目を確認しておきましょう。
・取引用パスワード(取引に利用するので準備しておく)
・取引限度額の設定
・取引にかかる手数料
・通知設定(必要なタイミングで通知されるか)
・取引の履歴が表示される場所

取引に利用する口座(特定口座、一般口座、NISA口座)は、取引ごとに変えられます。どの口座を使うかを、事前に決めておいてください。
また、注文画面の操作方法や株価チャートの見方も、ひと通り見直しておきましょう。「デモ取引機能」を提供している証券会社であれば、本番と同じような環境で取引の練習ができます。


取引可能な時間を確認しておこう

取引を始める前に、取引が可能な時間を把握しておくことも大切です。
株式市場で実際に売買が行われる時間を「売買立会(ばいばいたちあい)」といいます。日本株式の売買は、平日に「午前立会(前場:ぜんば)」と「午後立会(後場:ごば)」の2つの時間帯に分けて行われます
・前場:午前9時〜11時30分
・後場:午後12時30分〜15時30分

注文受付の開始時間は、前場は8時から、後場は12時5分からです。取引時間外でも注文を出すことはできますが、実際の取引が成立するのは上記の立会時間内となります。


株式を購入する

続いては株式購入の具体的な流れについて解説します。銘柄の選び方から具体的な買い注文手順まで、しっかり覚えていきましょう。

<画像2>


購入する株式(銘柄)を決めよう

株式を購入するには、まずどの銘柄を買うかを決める必要があります。証券会社のウェブサイトや取引ツールで銘柄を検索しましょう。
初心者の方には、以下のような選び方がおすすめです。
・身近な企業から選ぶ:普段使っている商品やサービスを提供する会社
・大手企業から選ぶ:東証プライム市場(従来の東証一部に相当する、上場基準がもっとも厳しい市場)の大型株
・高配当株から選ぶ:配当利回り(株価に対する年間配当金の割合を示す指標)の高い企業

候補を絞り込んだら、その会社の業績や将来性について調べてみましょう。
・株価チャートを確認し、価格の動向やトレンドを把握する
・企業の財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)を確認し、企業の健全性や成長性を判断する
・購入を検討している企業の最新ニュースやイベント(決算発表、株主総会、新製品発表など)をチェックする


買い注文を出してみよう

銘柄が決まったら、実際に注文を出してみましょう。取引プロセスの全体を見た後、各項目を少し詳しく解説します。
1. 取引画面にアクセスする
2. 現在の株価を確認
3. 購入株数(数量)を入力
4. 注文方法(成行注文や指値注文など)を選択
5. 取引する口座区分(特定口座、一般口座、NISA口座)を確認
6. 注文内容を最終確認して発注

注文方法は大きく分けて「成行注文」と「指値注文」の2種類があります。
・成行注文(なりゆきちゅうもん):売買の価格を指定せずに注文する方法
・指値注文(さしねちゅうもん):指定した価格で取引を行う方法で、希望価格に達するまで注文が保留される

成行注文は最も手軽な注文方法ですが、価格が急に動いたときに思っていたよりも高い価格で取引が成立することもあるため注意が必要です。

買いたい価格が決まっているなら、指値注文を使いましょう。この方法では、指定した価格で取引が成立しないと、その株を買えないことがあります。指値注文をする際には「本日中」「今週中」といった有効期限を設定して、忘れずに管理しましょう。
利用する証券会社によって、上記以外にもさまざまな方法が利用できます。しかし、少し複雑なものもあるため、最初は2つのうちのどちらかを選ぶことをおすすめします。


株式を売却する

株式を購入したら、いずれは売却するときが来ます。そのときに備え、株式の売却手順についても理解しておきましょう。

<画像3>


保有株式を確認しよう

まず、自分が保有している株式について、以下の情報をチェックしましょう。証券会社の取引ツール(ログイン後)の「保有銘柄一覧」や、「資産状況」などのメニューから確認できます。
・保有株数
・取得単価(購入時の平均価格)
・現在の株価
・評価損益


売却タイミングを考えよう

株式を売却するタイミングは、ご自身の投資目標や市場環境に応じて決めましょう。以下のタイミングで売却を検討することが一般的です。
1. あらかじめ決めていた目標株価に達したとき
2. 株価が下落し、これ以上の損失を避けたい場合(損切り)
3. 急な出費などで資金が必要になった場合
4. より良い投資先が見つかった場合

実際の売買では、株式を購入する前や購入時に、売却のタイミングをあらかじめ決めておくことをおすすめします。「株価が○円まで上がったら利益を確定する」「損失が○%に達したら売る」などの基準をあらかじめ決めておくと、判断しやすくなります。


売却の方法を考えよう

「どのように売却するか」も考えておくといいでしょう。初心者の方には、以下のようなアプローチがおすすめです。

・指値注文を活用する
初心者の方には、指値注文がおすすめです。希望する売却価格を指定できるため、想定外の安値で売却するリスクを避けられます。例えば、現在の株価が1,000円の場合、1,050円で売却する指値注文を出すことで、株価上昇時に利益を確定できます。

・段階的な売却
保有株式を一度にすべて売却するのではなく、段階的に売却するやり方も有効です。例えば「利益が出た時点で半分を売却し、残りは保有し続けてさらなる値上がりを待つ」といった方法です。これにより、利益確定と値上がり期待のバランスを取ることができます

・逆指値注文の利用
損失を限定したい場合は、逆指値注文も有効です。逆指値注文とは、相場の動きに応じて、「指定価格以上で買付、以下で売付」を行う、通常の指値注文とは逆の価格条件で執行される注文のことです。例えば「1,000円で購入した株が900円まで下がったら自動的に売却する」などと注文することで、大きな損失の発生を避けられます。


売り注文を出そう

売却する銘柄を決定したら、実際に売却注文を出します。以下の手順に沿って進めましょう。
1. 取引ツールにログイン
2. 売却したい銘柄を選択する
3. 「売却」または「売付」を選ぶ
4. 売却株数を入力し注文方法(成行、指値)を選ぶ
5. 注文内容を最終確認し「発注」ボタンをクリック


売却後は取引履歴を確認しよう

売却後は、以下の点を必ず確認をしてください。証券会社からの通知と併せて、取引履歴画面での確認を習慣づけることが大切です。
・売却が正常に完了したこと
・実際にいくらで売れたか(売却価格)
・売却時にかかった手数料
・売却によって得た資金が口座に入金されていること
・取引した口座(税金は発生するか)

売却代金は通常、約定日から3営業日後に証券口座に入金されます。
売却による利益には、税金(20.315%% )がかかります。「特定口座・源泉徴収あり」か「NISA口座」以外の取引には、確定申告が必要になる可能性があるため、注意しましょう


取引後は「振り返り」を行う

<画像4>

取引を終えたら、記録を付けて振り返りを行いましょう。以下の項目を、エクセルやノートなどに記録しておきます。
1. 銘柄名と銘柄コード
2. 購入日と売却日
3. 購入価格と売却価格
4. 取引株数
5. 手数料
6. 損益

上記の事実データのほかに、以下の点を記録するのもおすすめです。自分の投資スタイルや、判断の癖を知るうえで役立ちます。
・なぜ、その銘柄を選んだのか
・購入や売却のタイミングは適切だったか
・購入時に期待していたシナリオと実際の結果に差はあったか
・予想外の出来事はあったか

これらの記録は、定期的(月次や四半期ごと)に見直し、分析するといいでしょう。自身の投資行動を振り返り、改善点を見付けることで、より良い投資判断につなげられます


初心者がやりがちな投資の失敗例

<画像5>

最後に、投資初心者が陥りがちな失敗を紹介します。例えば、以下のような失敗が「ありがち」です。
・十分な知識がないまま投資を始める
・1つの銘柄に投資可能資金の全額を投入する
・株価の上下に一喜一憂し、短期売買を繰り返す
・手数料や税金を考慮せず、最終的な収支が予想外に少なくなる
・SNSなどの不確かな情報に基づいて投資する
・利益が出たら即売却、損失が出ても持ち続ける
・生活に必要な資金まで投資に回してしまう

こうした失敗を避けるためには、まず投資の基本を理解し、計画を立ててから実践することが重要です。長期投資や分散投資などの投資の基本原則にのっとり、信頼性のある情報に基づいて冷静に判断するよう心がけましょう。
個別株の選定や取引に不安がある場合は、分散投資が可能な投資信託を活用するのもひとつの方法です。投資信託とは、投資家から集めた資金を株式や債券など複数の商品に投資して、収益を狙う商品です。投資のリスクを分散できることに加え、細かい運用を資産運用のプロに任せられるので、初心者にも適しています。


株取引は少額からスタート! 経験を積み重ねてスキルを磨こう

最後に「投資は自己責任で行うものだ」ということを忘れないでください。ほかの人からのアドバイスは参考にはなりますが、最終的な判断は自分で下す必要があります。自分で納得して投資を行い、結果にも責任を持つという姿勢が大切です。過剰に失敗を恐れ過ぎることなく、少しずつ経験を積んでいきましょう。

  • プロフィール

    荒木和音(監修者)のプロフィール画像

    荒木和音(監修者)

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士

    総合保険代理店で個人を対象とした家計相談やライフプランニングを約10年経験。2021年以降は金融専門ライターとして複数メディアで活動しており、大手証券会社・保険会社や大手金融メディアでの豊富な執筆実績をもつ。 暗号資産や投資信託、国内株式などによる資産運用も積極的に行っている。

    NISAにおすすめの証券会社ランキング

    更新

    証券会社ランキングをもっと見る

    注意事項

    © LY Corporation