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これだけは知っておきたい! 株式投資デビュー前に準備すべき6つのポイント

「株式投資を始めたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」と悩んでいませんか? 株式投資は闇雲に始めると思わぬ損失を被ることもあるので、仕組みやリスクなどの基礎知識や、売買の方法などをあらかじめ学んでおきましょう。本記事では、初心者が株式投資を始める前に押さえておくべき6つのポイントを詳しく解説します。自信を持って株式投資デビューしたい方は、ぜひ参考にしてください。

【ポイント1】株式投資の基礎知識

株式投資とは、企業の成長に期待して株を購入し、将来的に利益を得ることを目指す投資手法です。株式投資を成功させるために、まずは基本的な知識を身に付けておきましょう。

株を買うってどういうこと?

株式市場の仕組みの画像

株は、会社が事業活動に必要な資金を調達するために発行する有価証券(財産に関する権利や義務が記載されている文書)です。

「株を買う」とは企業の出資者、つまりオーナーになることを指します。株主(株を所有する人)になると収益の一部を「配当金」という形で受け取る権利や「株主優待」として自社製品・サービスの割引などの特典を受け取る権利が得られます。

さらに、議決権を行使して企業の運営に参加したり、買った株を他の人に売って利益を得たりすることも可能です。

なお、証券取引所で取引できる株式は「上場株式」と呼ばれ、証券会社に口座を開設すれば誰でも取引ができます。

一方、取引所に上場していない「未公開株式」は、所有者同士で条件が合意した場合のみ取引が行われるため、原則として個人が自由に売買できるものではありません。

株価が変動するのはなぜ?

株価は、企業の業績や将来性、景気などさまざまな要因によって投資家の期待が変化し、『買いたい人』と『売りたい人』のバランス(需要と供給)が変わることで日々変動します。買いたい人が多ければ株価は上昇し、反対に売りたい人が多ければ株価は下落します。

株の需要と供給のバランスは、以下のようにさまざまな要因によって決まります。

・企業の業績(決算)
・企業の安定性・成長性
・国内外の景気
・為替の動向
・政治・国際情勢
・金融政策
・自然災害
・機関投資家(※)の動向
※証券会社や保険会社など、大口の資金を運用している法人の投資家

株を買うとどんなメリットがある?

株を買うと、主に以下のようなメリットが得られます。

株式市場の仕組みの画像

値上がり益(キャピタルゲイン)を得られる
株価が購入時よりも上昇すれば、売却時に利益が得られます。例えば、1株1,000円で買った株が1,500円に値上がりした場合の利益は、1株あたり500円です。

配当による利益(インカムゲイン)を得られる
配当による利益、いわゆる配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に分配するものです。例えば、1株あたり50円の配当が支払われる場合、100株所有していれば「50円×100株=5,000円」の配当金が得られます。配当金の額や支払頻度は、企業によって異なります。

株主優待を受けられる
株主優待は、いわば企業が株主に贈るプレゼントです。例えば、飲食業を営む企業であれば食事券・優待券を提供したり、化粧品メーカーであれば自社の化粧品を提供したりするなど、企業ごとに優待内容は多種多様です。

議決権を行使できる
議決権とは、企業の重要な意思決定に参加する権利です。議決権は保有株数に応じて付与され、多くの株を持つほど企業経営への影響力が強くなります。

【ポイント2】株取引の種類

株取引には大きく分けて「現物取引」と「信用取引」の2種類があります。

現物取引とは、実際に現金と株式を受け渡して売買をする取引です。

信用取引は、証券会社に一定額の現金や株式を担保として預け、その担保をもとに証券会社から資金を借りて株を購入したり、株を借りて売ったりして利益を狙う取引です。

現物取引と信用取引には、以下のような違いがあります。
現物取引と信用取引の違いの画像

現物取引は自己資金以上の取引ができないのに対して、信用取引では自己資金以上の取引も可能です。

また、現物取引では株価が安いときに買い、高くなったときに売ることで利益を得られます。一方、信用取引は株価が上昇している局面だけではなく、下落する局面でも利益を狙えるため、現物取引よりもチャンスが多いです。

しかし、信用取引は相場が予想と反対に動くと損失が拡大し、追加で担保の入金が必要になる場合もあります。その結果、手元資金以上の損失が発生するリスクもあるため、初心者は現物取引から取り組んだほうが安心でしょう。

【ポイント3】株式投資のリスク

株式投資は、株価の変動によって大きな損失が発生する可能性があります。リスクとうまく付き合いながら、リターンを狙う方法を考えていきましょう。

元本保証がないため損失が出ることもある

株式投資においては、預金のように預けたお金がまったく減らずに手元に戻る保証(元本保証)はありません。そのため、購入したときよりも株価が下がっているタイミングで売却すると、投資額よりも少ない金額しか戻ってこないことも想定されます。

また、投資先の会社が経営破綻した場合は、株の価値がゼロになるケースもあり、投資した資金を全部失ってしまう可能性もあるでしょう。

分散投資でリスクを減らそう

分散投資とは、投資先を1つに限定せず、値動きの異なる複数の金融商品や銘柄に幅広く投資する方法です。

投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があります。これは「卵をいくつかのカゴに分けて入れると、たとえ一つのカゴを落としても、別のカゴの卵は無事であるように、一部の資産が値下がりしても他の資産が値上がりすることで損失を抑えられる可能性があるという意味です。

分散投資のメリットの画像

株式投資においても、すべての資金を一社の株に集中させると、その企業の業績などによって大きな損失を被る可能性があります。

しかし、投資対象を複数の企業や業種に分けておけば、一つの投資先の株価が下落しても、他の投資先の株価上昇によって損失を補えるかもしれません。つまり、株価の変動によるリスクを軽減できる可能性があるのです。

職業によっては株式投資に制限が出る場合も

金融機関に勤務している場合は証券口座の開設自体が難しかったり、特定の取引が制限されたりする場合があるため、事前に確認が必要です。

また、インサイダー取引にも注意しましょう。インサイダー取引とは、特別な立場を利用して企業の内部情報を知った人が、その情報が公表される前に株式を売買する行為です。例えば、上場企業の役員が他社との業務提携が決定したことを対外的に公表する前に知り、利益を見込んで株式を購入するケースなどが該当します。

インサイダー取引は不当に利益を得ることにつながり、一般的な投資家との公平性を損ねるものです。違反した場合は利益の返還を求められるだけでなく、厳しい罰則が科せられます。

上場会社の役員・従業員のほか、取引先の役員・従業員など、株価に大きな影響を与える事実を知り得る立場にある人は、インサイダー取引の規制対象です。

【ポイント4】株式投資のスタイル

株式投資のスタイルは「長期投資」と「短期投資」の2つに大きく分けられます。

長期投資は、成長が期待できる企業の株式を長期間保有し、株価の上昇や配当金を狙う方法です。

一方、短期投資は値動きの大きな銘柄を短期間で売買し、利益を積み重ねる方法です。短期間の株価変動を利用して売買を繰り返し、値上がり益を狙う投資手法もあります。割安な銘柄とは、企業の実力に対して市場での評価が低い株です。

長期投資は株式相場の動きを追い続ける必要が少ないため、初心者でも取り組みやすい方法といえるでしょう。一方、短期投資は相場を分析するスキルや売買の判断力などが求められるため、経験豊富な投資家向けといえます。

【ポイント5】株の買い方

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実際にどうやって株を購入するのか、具体的な方法や取引の際に考慮すべきポイントを見ていきましょう。

株を買うには証券口座が必要

株を買うためには、証券会社で証券口座を開設する必要があります。銀行や郵便局では、株式取引はできません。

証券会社は、大きく分けて「ネット証券」と「総合証券」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ネット証券の総合証券の違いの画像
株を購入するにあたり、証券会社は重要な選択です。ネット証券は手数料が安く、スマホやパソコンで注文できるため、コストを抑えたい方や手軽に取引を始めたい方に向いています。

一方、総合証券は対面でのサポートやアドバイスが充実しており、投資に不安を感じる方やプロの助言を受けたい方に適しています。どちらを選ぶかは、自分の投資スタイルやサポートの必要性に応じて決めるといいでしょう。

また、証券口座は大きく分けて「特定口座(源泉徴収あり・なし)」「一般口座」「NISA口座」の3種類です。申告や税金面などに違いがありますが、いずれも口座開設は無料で行えます。

書類作成や確定申告の手間をかけたくない方は、特定口座(源泉徴収あり)またはNISA口座を開設するといいでしょう。

株はいくらから買える?

株を購入するために必要な金額は、現在の株価と売買単位を掛け合わせて求められます。日本の株式市場では、基本的に100株単位で売買するため、例えば1株あたり1,000円の株式を購入する場合でも、最低10万円が必要です。

ただし、証券会社によっては1株から購入できる「単元未満株サービス」を提供している場合もあり、少額から株式投資を始めることも可能です。

株式投資では損失を出す可能性もあるので、無くなっても困らない「余裕資金」の範囲で株を購入してみましょう。初心者の方は、毎月の収入の10〜20%程度を目安に始めてみると良いでしょう。

株の取引時間は?

株の取引時間は、土日祝日と年末年始(12月31日~1月3日)を除いた平日のみです。午前の取引(前場)は9時~11時30分まで行われ、11時30分~12時30分までの昼休み中は一時中断します。午後(後場)は、12時30分~15時30分までとなっています。注文自体は24時間いつでも受け付けているので、日中忙しい方でも事前に注文しておけば株式投資にチャレンジできます。「PTS」と呼ばれる、民間の証券会社が運営する私設取引所を利用すれば、15時以降の夕方・夜間でも取引可能です。

取引にかかる手数料もチェック

株式取引では、売買時に手数料が発生します。1回の取引ごとに発生する場合や、1日の取引金額の合計に対して発生する場合など、証券会社によって手数料体系はさまざまです。

手数料の負担が重くなると、その分、利益が圧迫されます。そのため、手数料の安い証券会社を選ぶ、頻繁に売買を行うのではなく長期保有を前提として投資に取り組むなどの工夫が必要です。

なお、株式の売買手数料は証券会社によって大きく異なります。例えば10万円分の株を取引する場合、ネット証券なら数十円〜数百円程度の手数料としているケースが一般的です。大手ネット証券では株式の売買手数料を「無料」としているところもあります。

【ポイント6】NISAの活用方法

「NISA(少額投資非課税制度)」は、株式投資で得た値上がり益や配当金が非課税になる制度です。

通常、これらの利益に対しては20.315%の所得税や住民税が課税されますが、NISA口座で取引した利益については金額の大小にかかわらず税金がかかりません。そのため、利益をより多く手元に残せるのがメリットです。

株式投資で20万円の利益が出た場合の画像

NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つがあり、どちらで取引した場合も非課税保有の期限はありません。ただし、非課税で投資できる金額の上限や対象商品には、以下のような違いがあります。

成長投資枠・つみたて投資枠の違いの画像

成長投資枠とつみたて投資枠と併用でき、また、成長投資枠はつみたて投資枠よりも幅広い商品に投資できます。初心者の方は、つみたて投資枠で長期的にコツコツと積立をしつつ、投資への慣れや余裕資金の量に応じて、成長投資枠でさらに投資信託を積立購入、またはスポット購入(一括購入)したり、国内外の上場株式を購入したりして、より多くの利益を狙うといった使い方がおすすめです。

必要な知識を身に付け、自信を持って株式投資を始めよう

株式投資を始める際は、株式市場の仕組みや取引の種類、リスク管理などの基本的な知識をしっかりと身に付けておきましょう。

ただし、今回紹介したのはあくまでも最低限必要な知識に過ぎません。実際に投資を始めたあとも、積極的に情報収集を行い、株式投資に関する知識を深めていくことが必要不可欠です。

試行錯誤を重ねながら、自分に合った取引スタイルを確立できれば、安定して利益を狙えるようになるかもしれません。

投資についてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみましょう。
配当(インカムゲイン)とは何か:メリット・デメリット
投資資金と貯金のバランス
投資のリスクとリターン:バランスの重要性
投資の始め方:証券会社の口座開設など手順
初めての株式売買:実際の取引の手順
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記事公開日:2024年12月24日
記事更新日:2026年8月12日

  • プロフィール

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    荒木和音(監修者)

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士

    総合保険代理店で個人を対象とした家計相談やライフプランニングを約10年経験。2021年以降は金融専門ライターとして複数メディアで活動しており、大手証券会社・保険会社や大手金融メディアでの豊富な執筆実績をもつ。 暗号資産や投資信託、国内株式などによる資産運用も積極的に行っている。

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