シェア

資産運用は何から始めたらいい? 投資初心者が知っておきたい6つの資産クラスを紹介

資産運用を始める際、どの方法で運用するのがいいか悩む方もいるでしょう。そこで重要になるのが「資産クラス(アセットクラス)」です。資産クラスとは投資対象を特性などによってグループ分けしたもので、株式や債券などが代表的です。 各資産クラスの特徴を理解することは、投資初心者が必ず覚えておきたい「分散投資(異なる複数の投資商品に分散して投資すること)」を行う際に役に立ちます。本記事では、株式、債券、投資信託、上場投資信託、不動産投資信託、コモディティ投資の6つの資産クラスを取り上げ、それぞれのメリット、デメリットを詳しく解説いたします。ぜひ今後の投資運用に活かしていただければと思います。

資産クラス(アセットクラス)って何?

イメージ

資産クラスとは、投資の対象となる資産の種類や分類のことです。株式や投資信託など、さまざまな種類があり、資産運用を進める際に欠かせません。まずは、資産クラスの主な種類や役割を見ていきましょう。

資産クラス(アセットクラス)はなぜ重要?

資産クラスは、資産運用の基本ともいえる「分散投資」を行う際に役に立ちます。分散投資とは、複数の資産に投資したり、タイミングを分散して投資したりする手法です。

例えば、特定の資産クラスや銘柄にだけ投資した場合、価格が大きく下がった際に大きな損害を被ります。しかし、複数の資産クラスに分散投資すれば、損害を抑えられます。分散投資で保有している資産の損失を抑えながら利益を確保するためには、資産クラスの特徴や強み・弱みを理解しておくことが不可欠です。

資産クラス(アセットクラス)の主な種類

資産クラスの主な種類は、以下のとおりです。

・株式
・債券
・投資信託
・上場投資信託(ETF)
・不動産投資信託(REIT)
・コモディティ投資

なかでも、株式や債券は、古くからある伝統的な資産クラスとされています。

一方で、株式などの伝統的な資産クラス以外にも「代替(オルタナティブ)投資」と呼ばれるものも存在します。代替投資とは、伝統的な資産クラス以外を対象にする投資のことです。

資産運用で資産クラスが果たす役割とは?

資産運用において、資産クラスは特に「アセットアロケーション」を組む際に便利です。アセットアロケーションとは、運用するお金を資産クラスに応じて配分する割合を決めることを指します。

例えば、国内株式50%・海外債券20%・国内の投資信託30%といった具合に配分の割合を決めます。アセットロケーションを組んだ後は、ポートフォリオを組む(保有する金融商品をどのような配分で構成するか決めること)のが一般的です。

得られる利益や被る損失の程度は、資産クラスの種類によって異なります。資産クラスの特徴を理解した上で、複数の資産クラスに上手に配分することが、資産運用とうまく付き合う基本といえます。

代表的な6つの資産クラスの特徴とメリット・デメリットを紹介!

資産クラスにはさまざまな種類があり、資産クラスによって得られる利益(リターン)や損失(リスク)は異なります。

投資対象別のリターンとリスクの関係の画像

まずは、資産運用を始める上で押さえておきたい代表的な6つの資産クラスを見ていきましょう。
資産運用を始めたり、進めたりする際に、ぜひご活用ください。

株式の特徴とメリット・デメリット

株式(株式投資)は企業が発行する株式を保有し、株価に応じて利益を得る方法です。東京証券取引所など株式市場に上場しているものを、証券会社を通じて購入します。

株式のメリット・デメリットは以下のとおりです。

株式のメリット・デメリット

株式は株価の値動き次第で大きな利益を得られる上に、企業の業績や保有している株数に応じて配当金を得られます。加えて、株主優待で企業の商品・サービスを提供してもらえるのもメリットです。ただし、配当金や株主優待を出さない企業もあるので、株式を購入する前に確認しておきましょう。

株式のデメリットは、企業の株価が大幅に下がると大きな損失が出るため、リスクは高めの資産クラスといえます。また、株式の売買は基本100株単位と定められており、ある程度まとまった額の資金が必要です。

債券の特徴とメリット・デメリット

債券は、国や企業が資金を借りる際に証券として発行されます。債券を購入した場合、償還日(貸した資金が戻ってくる日)までの間、金利収入(利子)を得られるのが特徴です。大きく分けて、国債などの円建てと、ドルなど外貨による外貨建てがあります。

債券のメリット・デメリットは以下のとおりです。

債券のメリット・デメリット

外貨建ての債券は円建てよりも金利が高いため、円建てより金利収入を得られる傾向にあります。円建ては金利が低い分、手堅く資産運用したい方におすすめです。

一方、債券は金利や為替市場の変化に影響されやすく、価値が投資額を下回る「元本割れ」のリスクもあります。特に、外貨建ては円建てに比べてリスクを受けやすいです。

投資信託の特徴とメリット・デメリット

投資信託は、複数の投資家から資金を集めて、プロであるファンドマネージャー(投資信託を運用する専門家および会社)が代わりに運用する金融商品です。運用で得られた利益は、投資額に応じて分配されます。

投資信託には以下のメリット・デメリットがあります。

投資信託のメリット・デメリット

プロが代わりに運用する分、初心者でも始めやすく、少ない金額での投資も可能です。1つの商品に複数の資産クラスや銘柄があるため、分散投資でリスクを軽減できます。株式と異なり、銀行や郵便局でも購入できるので便利です。

ただし、たとえプロに任せていてもリスクは0ではありません。また、プロに任せる分、購入時の手数料や運用管理費用などのコストも必要です。

上場投資信託(ETF)の特徴とメリット・デメリット

上場投資信託(ETF)は、投資信託のうち株式市場に上場しているものを指します。大きく分けて、日経平均株価などの株価指数に連動した運用成果を目指す「インデックス型」と、株価指数以上の高い運用成果を目指す「アクティブ型」の2つです。

上場投資信託には以下のメリット・デメリットがあります。

上場投資信託のメリット・デメリット

上場投資信託(ETF)は、購入するときに自分の好きな価格で注文する「指値注文」ができるのが強みです。投資信託に比べてプロに支払う信託報酬が低いため、コストを抑えられます。

一方、購入に10万円以上が必要な場合も多く、まとまった資金が欠かせません。また、上場投資信託(ETF)には、市場の状況に応じて変動する「市場価格」と、投資信託の価値である「基準価額」の2つの指標があります。市場の状況で両者に大きな差が付いた場合、特にインデックス型では収益が不安定になるリスクに注意が必要です。

不動産投資信託(REIT)の特徴とメリット・デメリット

不動産投資信託(REIT)は、投資信託のうち不動産に特化した金融商品を指します。投資家から集めた資金でプロが不動産の購入や賃貸を行い、得られた家賃収入や売却時の利益から費用を除く分を投資家に分配する仕組みです。

不動産投資信託には以下のメリット・デメリットがあります。

不動産投資のメリット・デメリット

不動産を購入する場合は大金が必要ですが、不動産投資信託は10万円程度と比較的少額で参加できるのがメリットです。複数の不動産に分散投資できる点や、プロに運用を任せられる点は、ほかの投資信託と変わりません。

一方、プロに運用を任せる分、不動産自体は所有できない点に注意が必要です。加えて、不動産の価値が下がった場合に影響を受けたり、少額投資では得られる利益が少なかったりするといったデメリットもあります。

コモディティ投資の特徴とメリット・デメリット

コモディティ投資とは、金やプラチナなどの貴金属やトウモロコシ、大豆などの農産物、原油やガソリンなどのエネルギーといったなどの各種商品に投資することです。株式や債券に比べて値動きが異なるため、複数の資産クラスを運用する際に役立ちます。

コモディティ投資のメリット・デメリットは以下のとおりです。

コモディティ投資のメリット・デメリット

投資する商品の価値は、物価の上昇と連動するため、インフレ(物価水準が持続的に上昇する状態)時には価格上昇が期待できる資産クラスです。そのため、インフレ時の投資におけるリスク対策として有効な手段ともされています。また、自然災害や戦争などの有事の際も、貴金属を金を中心に価格が高騰する点が特徴です。

一方、配当金や金利収入のある株式や債券などと異なり、持っているだけでは利益を得られません。コモディティ投資は、売却することで初めて利益を手にできます。商品の価格は天候や有事など、さまざまな要因で変わることから、投資する対象の価格の変化の予想が困難な点も理解しましょう。

資産クラスの種類を知って投資に応用しよう

資産クラス(アセットクラス)には、株式や債券など、さまざまな種類があります。初心者の場合、あらかじめ資産クラスの特徴や強みを理解しておけば、リスクを分散することも可能です。気軽に投資できる資産クラスもあるため、まずは初心者でも始めやすいものから取り組んでみましょう。

投資についてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみましょう。
株式市場の理解:主要な市場とその特徴

  • プロフィール

    荒木和音(監修者)のプロフィール画像

    荒木和音(監修者)

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士

    総合保険代理店で個人を対象とした家計相談やライフプランニングを約10年経験。2021年以降は金融専門ライターとして複数メディアで活動しており、大手証券会社・保険会社や大手金融メディアでの豊富な執筆実績をもつ。 暗号資産や投資信託、国内株式などによる資産運用も積極的に行っている。

    NISAにおすすめの証券会社ランキング

    更新

    証券会社ランキングをもっと見る

    注意事項

    © LY Corporation