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投資の始め方とは? 証券口座の開設手順を5ステップで紹介

株式投資やFXを始めるには、まず証券口座の開設が必要です。しかし、初めての方は「どの証券会社を選べばいいのか」「どのような準備が必要なのか」など、さまざまな疑問があるのではないでしょうか。本記事では、証券口座 の基本から証券会社の選び方、具体的な開設手順、開設後の注意点まで、5つのステップでわかりやすく解説します。投資初心者の方でも安心して口座開設できるよう、必要な知識や注意点をしっかりと押さえていきましょう。

ステップ1:証券口座とは何かを理解しよう

証券口座は、株式や投資信託、FX(外国為替証拠金取引)などの金融商品の取引に必要な口座です。これらは普通の銀行口座とは異なり、投資に特化した機能を持っています。

証券口座の主な機能

証券口座には、主に以下のような機能があります。

1.投資資金の管理
証券口座は、投資に使う資金を入金し、管理する場所です。ここから株式などを購入したり、売却益を受け取ったりします。

2.金融商品の売買
株式や投資信託、債券などの金融商品を売買する際に使用します。注文もこの口座を通じて行います。

特定口座、一般口座、NISA口座

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証券会社で利用できる証券口座には、特定口座、一般口座、NISA口座があります。どの口座を利用するかは、取引の際に選べます。

特定口座
特定口座は、税金の計算を証券会社が代行してくれる口座です。年間の取引報告書が交付されます。「源泉徴収あり」と「なし」を選択できます。源泉徴収ありを選択すれば、確定申告が不要になることが多いため便利です。

一般口座
一般口座は、税金の計算を自分で行う必要がある口座です。年間の取引報告書を自分で作成する必要があるため手間はかかりますが、取引内容や損益を細かく管理したい人や自分で税務処理をしたい方に向いています。口座開設時に特定口座を選ばなかった場合は、一般口座で取引をします。

NISA口座
少額投資非課税制度を利用できるNISA口座は、投資に対する運用益が非課税となる口座です。特定口座や一般口座とは別に、開設依頼をする必要があります。なお、NISA口座には「1人1口座」の原則があるため、ほかの証券会社でNISA口座を持っている場合は開設できません。ただし、年に1回なら、お持ちのNISA口座を別の証券会社に移管することが可能です。変更手続きは、前年の10月1日から翌年の9月30日の間に行う必要があります。

ステップ2:口座開設に必要な物を準備しよう

口座開設前に、必要な書類や情報を準備しておきましょう。最も重要なのは、本人確認書類とマイナンバーです。

本人確認書類とマイナンバー

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以下の中で持っている書類を、手元に準備しておきましょう。証券会社によっては、書類のコピーを提出する必要があります。

・運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード(表面)
・住民基本台帳カード(顔写真付き)
・健康保険証(住所が記載されているもの)
・住民票の写し
・印鑑証明書
有効期限が切れていないか、現住所が記載されているかを確認してください。 顔写真なしの本人確認書類で申し込む場合は、2点提出が必要になることもあります。

証券口座開設時には、マイナンバーの提示が必須です。番号が記載されている、以下のいずれかの書類を用意しておきましょう。
・マイナンバーカード
・マイナンバー通知カード
・マイナンバーが記載された住民票

その他の必要な情報

申し込み時には、このほかに以下の情報が必要です。

・銀行口座情報
出金先として指定する銀行口座の情報が必要です。スムーズに手続きを進めるために、銀行名、支店名、口座番号などを準備しておきましょう。

・連絡先情報
メールアドレスや電話番号など、連絡先情報を登録する必要があります。本人確認書類と現住所が異なる場合は 、住所変更手続きを行う必要があります。ただし、現住所を証明する補完書類(公共料金の領収書など)を提出できる場合は受け付けてもらえる場合もあるため、各金融機関にお問い合わせしてみてください。

ステップ3:証券会社選びのポイントを押さえよう

次は、証券会社を選ぶステップです。証券会社ごとに提供するサービスや手数料が異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。以下に、5つの重要な選定ポイントを詳しく解説します。

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1.手数料の負担はどのくらい?

手数料は、投資の収益に直接影響します。そのため、できるだけ低く設定されている証券会社を選ぶことが大切です。
特に重要なのが、売買の都度発生する取引手数料です。せっかく得た利益が、費用により相殺されてしまうこともあるので注意しましょう。
証券会社によっては口座管理手数料や入出金手数料などがかかることもあるので、口座開設時にチェックしておくことをおすすめします。

2. どんな商品の取り扱いがあるの?

取り扱いがある商品の種類は、証券会社ごとに異なります。株式、投資信託、債券、FXなど、自分が投資したい金融商品の取り扱いがある証券会社を選びましょう。

3.取引ツールは使いやすい?

取引ツールやアプリの使いやすさも、判断の重要なポイントです。直感的に操作できるツールなら、すぐに使いこなせる上に操作ミスも減らせます。実際のお金を使わずに取引を体験できる「デモ口座機能」が提供されている場合は、実際にツールを試してみるといいでしょう。

4.十分なサポートは受けられる?

証券会社のサポート体制も、重要なポイントです。特に初心者には、すぐに相談できる環境が準備されていると心強いものです。電話、メール、チャットなど、さまざまな手段でサポートの提供がある証券会社を選びましょう。

5.初心者向けのサービスや機能はある?

セミナー、講座、動画コンテンツは、投資知識を深めるための重要なツールです。初心者向けのリソースが充実している証券会社を選ぶといいでしょう。

ステップ4:オンラインで口座を開設してみよう

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証券口座は、オンラインでも書面・郵送でも開設可能です。しかし、eKYC(デジタル本人確認)の普及により、スマホひとつで簡単に本人確認ができるようになったことで、オンライン開設が圧倒的に便利になりました。
そこで、以下ではオンラインでの口座開設方法を整理します。

口座開設の具体的な手順

オンラインで証券口座を開設する手順は、おおむね以下の通りです。

1.証券会社のウェブサイトにアクセス
まず、選んだ証券会社の公式ウェブサイトにアクセスし「口座開設」や「新規口座開設」のリンクをクリックします。

2.個人情報の入力
名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの基本的な個人情報を入力します。続けて、勤務先情報や年収、投資経験などの情報も入力しましょう。

3.利用規約の確認と同意
証券会社の利用規約や取引条件が提示されるので、内容をしっかり確認した上で、同意します。

4.本人確認書類のアップロード
書類の提出は、スマホで本人確認するか、書類をアップロードするかのいずれかの方法を選択します。
・スマホで本人確認::画面に示される指示に従い、書類や顔を撮影して提出する方法
・書類をアップロード: 書類の画像を指定された場所にアップロードする方法

5.申し込み完了と審査
申し込みボタンをクリックして手続きを完了すれば、申し込みは完了です。その後、証券会社による審査が行われます。

6.審査結果の通知
審査に通過すると、審査結果とオンラインツールへのログイン情報などが通知されます。

申し込み時に注意すべき点

申し込みにおいては、以下のポイントに注意してください。

・口座開設フォームには、正確かつ最新の情報を入力すること
・連絡先情報(特にメールアドレス)は正しく入力する
・投資経験がない場合はそのまま「なし」と回答する

よくあるトラブルと対処法

ここでは、口座開設手続きに関連する「よくあるトラブル」について整理します。どうしてもわからないときは、証券会社のサポートセンターに問い合わせてください。

1.本人確認書類が受け付けられない
提出した本人確認書類が不鮮明だったり切れていたりすると、受け付けられないことがあります。明るい場所で再度撮影し、情報が鮮明に写っているか確認しましょう。

2.エラーメッセージが表示される
エラーの内容をよく読み、必要な情報が抜けていないか確認します。また、ネット接続が不安定だと、アップロードや送信に失敗することがあるため、手続きは安定したインターネット環境下で行いましょう。

3.申し込み完了メールが届かない
迷惑メールフォルダを確認し、メールアドレスの入力ミスがないか再確認します。

ステップ5:取引前に最終チェックをしよう

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口座開設が完了したら、実際に取引を始める前の最終チェックを行います。このチェックは、安全に取引を行うため、また思わぬミスを防ぐために欠かせません。

1.口座情報を確認する

まずは、口座開設後に証券会社から送られてくる情報(ユーザーIDやパスワード)を使ってログインしましょう。初回ログイン時にパスワードの変更を求められることが多いので、強力なパスワードに設定し直します。

また、登録した個人情報(名前、住所、電話番号など)に誤りがないか確認します。万が一誤りがあった場合は、速やかに証券会社に連絡し、修正してもらいましょう。
併せて、特定口座(源泉徴収あり・なし)、一般口座、NISA口座など、希望通りの口座が開設されているかも確認します。

2.入金・出金の手続き方法を確認する

次に、証券口座への入金方法を確認します。多くの証券会社では、銀行振込やオンラインバンキングを通じて入金できます。入金手数料や反映までの時間も確認しておきましょう。

また、取引で得た利益を出金する方法も確認しておきます。出金手続きには時間がかかることもあるため、あらかじめ必要な日数を把握しておくことが大切です。

3.取引ツールの基本操作を習得する

デモ口座の提供がある場合は、これを利用して取引ツールの操作方法や注文の出し方を練習しましょう。
買い注文、売り注文、指値注文(価格を指定する注文)、成行注文(取引の成立を優先させるために、価格を指定せず注文する方法)など、基本的な注文方法を理解しておくとスムーズです。

取引ツールには、チャート機能が備わっています。チャートの見方や基本的なテクニカル分析(過去のデータから将来の価格変動を予測する手法)の方法を学び、試してみるのもいいでしょう。

4.セキュリティー設定はしっかりと!

忘れてはならないのが、セキュリティーの設定です。以下のポイントについて設定・確認して下さい。
・安全なパスワードを設定する:ほかのサービスで使っているパスワードとは異なる組み合わせを使用し、定期的に変更する。
・二段階認証を設定する:通常のパスワード入力に加えて、別の認証ステップ(登録しているメールアドレスにログイン用の認証番号が送信されるなど)を追加する二段階認証を設定する。
・通知設定をする:重要なタイミング(ログイン、取引成立など)にメール通知を受け取るよう設定する。
・安全な環境で利用する:OSやセキュリティーソフトを最新の状態に保ち、公共のWi-Fiでの設定や取引は避ける。

投資スタートは口座開設から! 楽しみながら始めよう

証券口座の開設は、難しいものではありません。本記事で紹介した5つのステップを押さえれば、初心者でも安心して始められます。
必要書類を用意し、自分に合った証券会社を選んで、投資という新たな世界に一歩踏み出してみましょう。ただし、投資にはリスクが伴うことを忘れずに。慎重に、そして楽しみながら投資を始めてください。

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  • プロフィール

    荒木和音(監修者)のプロフィール画像

    荒木和音(監修者)

    2級ファイナンシャル・プランニング技能士

    総合保険代理店で個人を対象とした家計相談やライフプランニングを約10年経験。2021年以降は金融専門ライターとして複数メディアで活動しており、大手証券会社・保険会社や大手金融メディアでの豊富な執筆実績をもつ。 暗号資産や投資信託、国内株式などによる資産運用も積極的に行っている。

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