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【初心者向け】株価チャートの見方|ローソク足・移動平均線・出来高の活用法

証券会社のサイトなどで株の銘柄検索をすると、株価チャートを確認できます。株価チャートは、その銘柄の株価の動きや取引量などの情報を視覚的に表したものです。株価チャートの見方がわかるようになると、銘柄選定や今後の値動きの予測、買い時・売り時の判断に役立ちます。本記事では、株式投資初心者の方向けに、株価チャートの基本的な見方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。(監修者:金融オンライン・アドバイザー 金谷理恵)

株価チャートの見方|ローソク足・移動平均線・出来高をチェックしよう


株式チャートの見方

一般的に、証券会社のサイトなどで株価チャートを見ると、「ローソク足」「移動平均線」「出来高」が表示されています。ローソク足・移動平均線・出来高は、株価チャートで見るべき基本のポイントです。
初心者の方は、まずはこの3つの見方から覚えるとよいでしょう。


「ローソク足」の見方

ローソク足とは

株価チャートに並んでいる赤(または白)・青(または黒)の棒を「ローソク足」といいます。ローソク足は株価の始値(はじめね)・終値(おわりね)、安値(やすね)・高値(たかね) を視覚化したものです。「日足」は1日の値動き、「週足」は1週間の値動き、「月足」は1カ月 の値動きを1本のローソク足で表現しています。

まずはローソク足の色に注目しましょう。赤や白のローソク足は「陽線」、青や黒のローソク足は「陰線」です。陽線は始値より高い終値で相場が終わったこと、陰線は始値より安い終値で相場が終わったことを意味します。
ローソク足の色を見るだけでも、「陽線が多い=株価が上昇傾向」「陰線が多い=株価が下降傾向」と、大まかなトレンドをつかむことが可能です。日足では短期の値動きを、週足では中期の値動きを、月足では長期の値動きを確認できます。ぜひ日足・週足・月足と切り替えながら、ローソク足の色と株価の動きを観察してみましょう。

次に、ローソク足の長さを見ていきます。ローソク足の長方形部分は「実柱」、実柱から生えている細い線は「ヒゲ」です。実柱の先端は始値と終値を表しており、陽線の場合は下が始値で上が終値、陰線の場合は下が終値で上が始値を表しています。ヒゲは陽線・陰線に関係なく、下ヒゲの先端は安値、上ヒゲの先端は高値です。つまり、実柱やヒゲの長さから値動きの大きさを判断できます。

金融オンライン・アドバイザー 金谷さん:
ローソク足は日本の江戸時代、米相場が発祥と言われており、今では「キャンドルスティック」の名称で世界中で使われています。ローソク足が理解できれば、一目でその日の株価の値動きを把握することが可能です。ただし同じローソク足の種類でも、その位置によっては大きく意味が異なるため、あくまで大まかなトレンドをつかむ一つの指標として参考にするのがよいでしょう。



ローソク足からわかる買い時・売り時の例

ローソク足の種類

1本のローソク足をもとに、株の買い時・売り時を判断する方法があります。見極めのポイントは、「ローソク足の形」と「ローソク足が現れたチャートの位置」です。代表例をいくつか挙げます。

ローソク足からわかる買い時・売り時の例

ただし、必ずしも想定した値動きになるとは限らないため、ローソク足の情報だけを過信するのは禁物です。売買タイミングの判断材料の1つとして活用してみてください。


移動平均線の見方

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の平均株価を折れ線グラフで表したものです。一般的に、移動平均線は短期・中期・長期の3線が引いてあり、短期・中期・長期での株価のトレンドを捉えるのに活用できます。以下は、よく使われる移動平均線の例です。

よく使われる移動平均線の例

例えば、移動平均線の5日線は5日間の平均株価を折れ線グラフにしたものなので、短期の株価トレンドが上昇傾向なのか、下降傾向なのかを判断するのに役立ちます。

移動平均線を見る際は、株価(ローソク足)との位置関係にも注目しましょう。一般的に、株価が移動平均線より上にあるときは上昇傾向が強く、株価が移動平均線より下にあるときは下降傾向が強いとされています。初心者の方は、株価が上昇トレンドにあるときに買い、下降トレンドに入る前、または入ってすぐのタイミングで売ることを心がければ、取引の勝率を上げられるでしょう。

金融オンライン・アドバイザー 金谷さん:
移動平均線を使うと、一定期間のなかで現在の相場が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかがわかります。チャートから分析して今後の予測を立てる場合(テクニカル分析)は、「ローソク足」「移動平均線」「出来高」など複数の指標を使って判断しましょう。



出来高の見方

出来高とは売買取引が成立した株数(取引量)のことで、「出来高は株価に先行する」といわれています。株価は買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がるので、「出来高が高い=活発に取引が行われている」状態になったときに、株価が大きく動く可能性があります。

例えば、株価が上昇トレンドにあるときに出来高が増加すると、投資家からの注目が集まり買いたい人が増え、さらに株価が上がる傾向にあります。逆に、株価が上がり続けたところで出来高が減ってきたときは、下降トレンドに転換する前触れのこともあるため注意が必要です。

株価チャートを見る際は、株価や株価に連動する指標だけでなく、出来高にも注目するようにしましょう。

金融オンライン・アドバイザー 金谷さん:
ローソク足チャートの下に棒グラフで表示されているのが、「出来高」です。一般的には出来高が増えると、その後は株価が上がる傾向があるといわれていますので、一つの判断材料として活用すると良いでしょう。



まとめ

株価チャートから読み取れる情報は、株式投資を有利に進めるために大いに役立ちます。まずはローソク足・移動平均線・出来高の見方を覚え、実際の株価チャートと照らし合わせてみましょう。
どのようなときに株価が上下するのか観察してみると、自分なりの買い時・売り時のパターンを見つけられるかもしれません。

投資についてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみましょう。

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本記事に掲載されている情報は2023年8月10日時点のものです。

  • プロフィール

    監修者:金谷 理恵のプロフィール画像

    監修者:金谷 理恵

    日本FP協会認定 2級FP技能士、日本証券業協会認定 証券外務員一種、一般社団法人 公的保険アドバイザー協会認定 公的保険アドバイザー

    保険会社で経験を積み、提案の幅を広げるため保険だけでなく証券も扱う保険代理店に転職。豊富な金融業界経験を活かし、保険を手厚くするより資産形成を促すことをモットーに、株式会社400Fが運営する「オカネコ」専属の金融オンライン・アドバイザーとして活動している。

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