プロフィール

監修者:田嶋 ひかり
AFP、日本証券業協会認定 証券外務員一種/二種、一般社団法人 公的保険アドバイザー協会認定 公的保険アドバイザー
証券会社で富裕層の資産コンサルタントを経験。お金のアドバイザーとしてより幅広い年齢層のお金の悩みを解決し、身近な存在となるべく株式会社400Fに転職。「オカネコ」専属の金融オンライン・アドバイザーとして、全国にお住まいの方の資産形成をサポートしている。
「つみたてNISA(ニーサ)を始めたいけど、どの銘柄を選べばいいかわからない」と悩む方は少なくありません。本記事では、 つみたてNISAのおすすめ商品10選と銘柄選びのポイントを解説します。ご自身でつみたてNISAの銘柄を選べるようになりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。(監修者:金融オンライン・アドバイザー 田嶋ひかり)
「つみたてNISAを始めたいけど、どの銘柄を選べばいいかわからない」と悩む方は少なくありません。
本記事では、つみたてNISAのおすすめ商品10選と銘柄選びのポイントを解説します。ご自身でつみたてNISAの銘柄を選べるようになりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
はじめにつみたてNISAの銘柄を選ぶ際に、必ずチェックしたい4つのポイントを解説します。後述する「つみたてNISAおすすめ商品10選」は、これらのポイントを踏まえつつ、バリエーションを持たせて選定しています。
ポイント1. 投資対象:国や地域、投資対象(株式や債券等)の分類
ポイント2. 資産配分:株式や債券などの割合比率
ポイント3. 運用方法:3つのファンドの種類
ポイント4. 手数料:運用時にかかる「信託報酬」を確認する
金融オンライン・アドバイザー 田嶋さん:
投資の際には、ご自身のリスク許容度に合わせて銘柄選定を行うことも重要です。投資対象が分散されている銘柄であるほどリスク分散されますし、資産配分比率も分散されている方がリスクを抑えた運用が可能となります。どれだけのリスク・リターンを目標として運用をするかを決めて、銘柄を選択すると良いでしょう。
銘柄により投資対象が異なるため、どの国や地域の、どの資産に投資するファンドなのかを把握しましょう。以下は投資対象の分類例で、交付目論見書を見ると「国内株」「先進国債券」のように記載があります。
どの投資対象にどのくらいの割合を投資するのかによって、リスクとリターンの大きさが変わってきます。
リスクとリターンは常に比例しており、一般的には株式の割合が高いほどハイリスク・ハイリターン、債券の割合が高いほどローリスク・ローリターンになる傾向です。
金融オンライン・アドバイザー 田嶋さん:
投資において、リスク・リターンのバランスは重要です。年金を運用しているGPIFは、2022年度のポートフォリオを国内債券26.07%、外国債券24.59%、国内株式25.07%、外国株式24.27%と分散して運用しています。運用状況としては、2001年度から2022年度第3四半期までの時点で年率+3.38%と公表しています。このポートフォリオの組み方は、1つの参考になるのではないでしょうか。
先述したつみたてNISAのおすすめ商品は、3つのファンドにわけてご紹介しましたが、それぞれのファンドの詳細は以下の通りです。
できるだけ手数料の低い銘柄を選ぶと、より有利に運用できます。
つみたてNISAの対象銘柄はすべて購入時手数料が無料なので、手数料を比較する際は運用時にかかる手数料「信託報酬」を確認しましょう。ほかに、銘柄によっては解約時に「信託財産留保額」がかかる場合があります。
金融オンライン・アドバイザー 田嶋さん:
つみたてNISAは、長期的に積み立てることで、将来的に資産を形成するための制度です。信託報酬はコストとなります。将来的には信託報酬の差が大きなパフォーマンスの違いとなるため、信託報酬の低い商品を選ぶことが重要です。ですが、コスト面だけで商品を選ぶのではなく、自分自身の投資目的やリスク許容度に合わせて商品を選ぶことも心がけましょう。
次に、つみたてNISAのおすすめ商品10選を特徴別に3つの分類にわけてご紹介します。
特定指標に連動する成果を目指す「インデックスファンド」は、運用にかかる手数料を最小限に抑えられるのが魅力です。
ここでは信託報酬0.2%以下のインデックスファンドから、日本株・先進国株・新興国株・全世界株に分散投資できる銘柄を1本ずつ紹介します。
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
日経平均株価(日経225)に連動する成績を目指して運用するインデックスファンドです。国内の株式のうち、日経平均株価採用銘柄へ実質的に投資できます。
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
MSCIコクサイ・インデックスに連動する成績を目指して運用するインデックスファンドです。日本を除く先進国の株式へ実質的に投資できます。資産配分は米国株の割合が最も高く、全体の72.5%です(※)。
※2023年3月末時点 交付目論見書(外部サイト)より
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する成績を目指して運用するインデックスファンドです。中国やインド、台湾、韓国など24カ国・地域の新興国株式へ実質的に投資できます。資産配分の上位は中国株31.3%、インド株15.3%、台湾株13.8%、韓国株10.7%、ブラジル株5.8%です(※)。
※2022年9月末時点。交付目論見書(外部サイト)より
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドです。日本を含む全世界の株式市場の値動きに連動する成果を期待できます。大型株だけでなく、中型・小型株も含めた全世界株式への分散投資が可能です。
以下のページからおすすめのインデックスファンドを取り扱っている証券会社の詳細を確認することができます。証券会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
・SBI証券の詳細はこちら
・楽天証券の詳細はこちら
・松井証券の詳細はこちら
・マネックス証券の詳細はこちら
市場平均以上の成果を目指す「アクティブファンド」は、より高いリターンを目指して積極運用したい方におすすめです。
ファンドによって運用方針に特色があるため、しっかりと交付目論見書をチェックしましょう。
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
国内外の上場株式が投資対象で、割安銘柄を選別し積極運用を行います。現金と株式の配分は、市場の状況などによって柔軟に変化させる方針です。銘柄選別においては、財務指標や株価指標などの数値的な要素の分析だけでなく、経営者やビジョン、プロダクト、現場の声などの定性調査も考慮されています。
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
複数の投資信託に投資することで、間接的に国内外の株式・債券への投資を行うアクティブファンドです。株式50%・債券50%の資産配分でリスクを抑え、安定的なリターンを狙います。解約時に0.1%の信託財産留保額がかかります。
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
国内の株式のうち、成長性が高く、株主への利益還元が期待できる企業に投資し、TOPIX(東証株価指数)を上回る成果を目指すアクティブファンドです。組入銘柄の上位はソニーグループ3.86%、トヨタ自動車3.3%、キーエンス2.55%となっています(※)。
※2022年12月30日時点。交付目論見書(外部サイト)より
以下のページからおすすめのアクティブファンドを取り扱っている証券会社の詳細を確認することができます。アクティブファンドを買うための証券会社選びの参考にしてください。
・SBI証券の詳細はこちら
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1本の銘柄で分散投資したい方には「バランスファンド」がおすすめです。
自分でメンテナンスをしなくても、一定割合でさまざまな地域の株式・債券・REITなどに投資できます。
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
国内株・先進国株・新興国株・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内REIT・先進国REITの8資産に12.5%ずつ均等投資するバランスファンドです。1本で複数の資産クラスへの分散投資ができます。
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
国内株・先進国株・新興国株・国内債券・先進国債券・新興国債券の6資産に分散投資できるバランスファンドです。GDP総額の比率を参考に資産配分を決め、全体では株式50%・債券50%のバランスとなるように運用します。解約時に0.1%の信託財産留保額がかかります。
引用元:Yahoo!ファイナンス 8月4日時点
株式30%・債券および短期金融資産70%の資産配分で運用を行う、債券重点型のバランスファンドです。投資対象は、国内株・外国株・国内債券・外国債券・短期金融資産となっています。
以下のページからおすすめのバランスファンドを取り扱っている証券会社の詳細を確認することができます。証券会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
・SBI証券の詳細はこちら
・楽天証券の詳細はこちら
・松井証券の詳細はこちら
・マネックス証券の詳細はこちら
つみたてNISAの銘柄を選ぶ際は、各証券会社の銘柄検索機能を活用しましょう。投資対象や運用方法などで絞り込みをかけたあと、手数料の低い順に並び替えると比較しやすいです。
その後、候補銘柄の交付目論見書をチェックし、商品特徴を理解したうえで積立銘柄を選びましょう。本記事で紹介した「つみたてNISAのおすすめ商品10選」もぜひ参考にしてみてください。
つみたてNISAについては以下の記事でも解説しています。あわせてチェックしてみましょう。
つみたてNISAの始め方
つみたてNISA運用シミュレーション
つみたてNISAのメリットとデメリット
NISAとつみたてNISAの違いを知る
つみたてNISAから新NISAへの切り替えは必要?
【初心者におすすめの証券会社】をランキングから探す
本記事に掲載されている情報は2023年6月22日時点のものです。NISA制度に関する最新の情報は、金融庁ホームページ(外部サイト)をご確認ください。
注記:
※ 本記事の内容は、情報提供を目的とするものであり、投資その他の行動の勧誘を目的とするものではありません。
※ 本記事の内容は、本記事内で紹介している商品やサービス等の仕様等について何らかの保証をするものではありません。本記事内で紹介している商品やサービスに関するご質問は回答いたしかねます。
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※ 本記事の内容に基づいて被ったいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。投資に関するすべての決定は、ご自身の判断で行ってください。各商品等のご契約やご投資に際して、所定の手数料や諸経費等(以下、手数料等)をご負担いただく場合や、価格の変動等により損失が生じる場合があります。商品ごとに手数料等やリスクは異なりますので、ご契約やご投資の際には事前に各商品等の契約締結前交付書面、目論見書等をご確認ください。
※ オカネコを運営する株式会社400Fは、金融サービス仲介業者です【関東財務局長(金サ)第1号 加入協会: 一般社団法人日本金融サービス仲介業協会】。(外部サイト)
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監修者:田嶋 ひかり
AFP、日本証券業協会認定 証券外務員一種/二種、一般社団法人 公的保険アドバイザー協会認定 公的保険アドバイザー
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