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NISAつみたて投資枠のおすすめ商品10選|銘柄の選び方を初心者向けに解説

NISAには、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2枠があります。投資初心者の方は、まずは「つみたて投資枠」を使った長期の積立投資で安定的な運用を行い、資産形成のベースを作るのがおすすめです。本記事では、つみたて投資枠のおすすめ商品10選と銘柄選びのポイントを解説します。NISAでの資産形成を考えている方、つみたて投資枠の銘柄選びに悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。(監修者:金融オンライン・アドバイザー 田嶋ひかり)

投資信託の銘柄選びでチェックすべき4つのポイント

NISAのつみたて投資枠で買えるのは、「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」です。投資信託の銘柄(ファンド)を選ぶ際には、チェックすべきポイントが4つあります。

ポイント1. 投資対象:国や地域、投資対象(株式や債券等)の分類
ポイント2. 資産配分:株式や債券などの割合比率
ポイント3. 運用方法:3つのファンドの種類
ポイント4. 手数料:運用時にかかる「信託報酬」を確認する

インターネットなどで紹介されているおすすめ銘柄や人気銘柄から商品を選ぶ場合も、上記4つのポイントは必ずチェックしましょう。そのうえで、自分の投資方針に合うファンドを選ぶことが大切です。

金融オンライン・アドバイザー 田嶋さん:
投資の際には、ご自身のリスク許容度に合わせて銘柄選定を行うことも重要です。投資対象が分散されている銘柄であるほどリスク分散されますし、資産配分比率も分散されている方がリスクを抑えた運用が可能となります。どれだけのリスク・リターンを目標として運用をするかを決めて、銘柄を選択すると良いでしょう。



ポイント1.投資対象

銘柄により投資対象が異なるため、どの国や地域の、どの資産に投資するファンドなのかを把握しましょう。以下は投資対象の分類例で、交付目論見書を見ると「国内株」「先進国債券」のように記載があります。

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ポイント2.資産配分

どの投資対象にどのくらいの割合を投資するのかによって、リスクとリターンの大きさが変わってきます。
リスクとリターンは常に比例しており、一般的には株式の割合が高いほどハイリスク・ハイリターン、債券の割合が高いほどローリスク・ローリターンになる傾向です。

金融オンライン・アドバイザー 田嶋さん:
投資において、リスク・リターンのバランスは重要です。年金を運用しているGPIFは、2022年度のポートフォリオを国内債券26.79%、外国債券24.39%、国内株式24.49%、外国株式24.32%と分散して運用しています。運用状況としては、2001年度から2022年度第3四半期までの時点で年率+3.38%と公表しています。このポートフォリオの組み方は、1つの参考になるのではないでしょうか。



ポイント3.運用方法

ファンドは運用方法によって「インデックスファンド」「アクティブファンド」「バランスファンド」の3つに分類できます。それぞれのファンドの詳細は以下の通りです。

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ポイント4.手数料

できるだけ手数料の低い銘柄を選ぶと、より有利に運用できます。
NISAの対象銘柄はすべて購入時手数料が無料なので、手数料を比較する際は運用時にかかる手数料「信託報酬」を確認しましょう。ほかに、銘柄によっては解約時に「信託財産留保額」がかかる場合があります。

金融オンライン・アドバイザー 田嶋さん:
NISAは長期的に積み立てることで、将来的に資産を形成するための制度です。信託報酬はコストとなります。将来的には信託報酬の差が大きなパフォーマンスの違いとなるため、信託報酬の低い商品を選ぶことが重要です。ですが、コスト面だけで商品を選ぶのではなく、自分自身の投資目的やリスク許容度に合わせて商品を選ぶことも心がけましょう。



NISAつみたて投資枠向きの銘柄の特徴

NISAの制度改正ポイントの1つは、非課税保有期間が無期限化された点です。これにより、20年以上の超長期での非課税運用が可能になりました。

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そのため、つみたて投資枠を活用して資産形成するなら、長期運用したときに安定的な成果が期待できる銘柄を選ぶのがおすすめです。具体的には、次のような特徴を持つファンドを選ぶとよいでしょう。

<つみたて投資枠向きの銘柄の特徴>
・世界中の国や地域に分散投資できる:地域の分散によるリスク軽減効果が期待できる
・値動きが安定している:インデックスファンドやバランスファンドは値動きが安定傾向
・信託報酬が安い:インデックスファンドなら信託報酬0.5%以下の銘柄も多数あり
・分配金「再投資型」:分配金を再投資すれば複利効果で雪だるま式に資産を増やせる


NISAつみたて投資枠のおすすめ商品10選

ここまでの解説を踏まえ、NISAのつみたて投資枠のおすすめ商品10選を紹介します。

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各商品の概要も解説するので、「どの銘柄を選べばいいのかわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。


世界中の株式に分散投資できるインデックスファンド5選

世界中の株式に分散投資できるインデックスファンドは、世界経済の成長に伴う成果が期待できます。1本でさまざまな国や地域の株式に分散投資でき、信託報酬も安い傾向にあるので、長期の積立投資銘柄としておすすめです。



eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
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引用元:Yahoo!ファイナンス

低コストを追及するeMAXIS Slimシリーズの中でも、全世界の株式に分散投資ができることから高い人気を集めている商品です。信託報酬0.0572%という圧倒的な手数料の安さが魅力。超長期の積立投資銘柄を探している方におすすめです。



SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)
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引用元:Yahoo!ファイナンス

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドです。日本を含む全世界の株式市場の値動きに連動する成果を期待できます。大型株だけでなく、中型・小型株も含めた全世界株式への分散投資が可能です。



楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
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引用元:Yahoo!ファイナンス

2023年10月に設定されたばかりの新しいファンド。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース)に連動する成果を目指し、全世界の株式に分散投資を行います。信託報酬が0.0572%と業界最低水準なうえ、楽天証券では保有残高に応じて楽天ポイントももらえるため、楽天サービスのユーザーにおすすめです。



eMAXIS Slim先進国株式インデックス
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引用元:Yahoo!ファイナンス

MSCIコクサイ・インデックスに連動する成績を目指して運用するインデックスファンドです。日本を除く先進国の株式へ実質的に投資できます。資産配分は米国株の割合が最も高く、全体の72.5%です(※)。

※2023年3月末時点 交付目論見書(外部サイト)より



eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
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引用元:Yahoo!ファイナンス

アメリカの株価指数S&P500(配当込み、円換算ベース)に連動する成果を目指すインデックスファンドです。アメリカの株式時価総額は世界でも大きな割合を占めており、世界の株式市場に対する強い影響力を持っています。世界の株式市場をリードするアメリカの経済成長に投資したい方は、全世界型のファンドの代わりにこちらのファンドを積立てるのもよいでしょう。

以下のページからおすすめのインデックスファンドを取り扱っている証券会社の詳細を確認することができます。証券会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

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さまざまな資産に分散投資できるバランスファンド3選

バランスファンドを選べば、自分でメンテナンスをしなくても、一定割合でさまざまな地域の株式・債券・REITなどに投資できます。株式への投資だけではリスクが高いと感じる方、1本で手軽に資産の種類を分散させたい方におすすめです。



eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
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引用元:Yahoo!ファイナンス

国内株・先進国株・新興国株・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内REIT・先進国REITの8資産に12.5%ずつ均等投資するバランスファンドです。1本で複数の資産クラスへの分散投資ができます。



世界経済インデックスファンド
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引用元:Yahoo!ファイナンス

国内株・先進国株・新興国株・国内債券・先進国債券・新興国債券の6資産に分散投資できるバランスファンドです。GDP総額の比率を参考に資産配分を決め、全体では株式50%・債券50%のバランスとなるように運用します。解約時に0.1%の信託財産留保額がかかります。



三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)
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引用元:Yahoo!ファイナンス

株式30%・債券および短期金融資産70%の資産配分で運用を行う、債券重点型のバランスファンドです。投資対象は、国内株・外国株・国内債券・外国債券・短期金融資産となっています。

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将来的な成長が期待できる新興国ファンド2選

つみたて投資枠対象商品の中から、新興国に投資できるファンドを紹介します。全世界型のインデックスファンドやバランスファンドをメインに積み立てながら、将来的な成長が期待できる新興国ファンドを少額ずつ積み立てるのも面白いでしょう。
ただし、新興国ファンドは先進国ファンドに比べて値動きが大きいため、リスク許容度に応じて適切な積立額を設定してください。



eMAXIS Slim新興国株式インデックス
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引用元:Yahoo!ファイナンス

MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動する成績を目指して運用するインデックスファンドです。中国やインド、台湾、韓国など24カ国・地域の新興国株式へ実質的に投資できます。資産配分の上位は中国株32.7%、台湾株15.2%、インド株13%、韓国株11.9%、ブラジル株4.9%です(※)。

※2023年3月末時点 交付目論見書(外部サイト)より



iTrustインド株式
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引用元:Yahoo!ファイナンス

インド企業の株式に投資できるファンド。ファンダメンタルズ分析をもとに、安定した成長が期待できる企業を選定し、投資を行います。インドは新興国の中でも将来的な成長が期待され、注目を集めている国です。リスクは大きいものの、少額を積み立て将来の大きなリターンをじっくり待つのは、資産形成の楽しみになっていいかもしれません。

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まとめ

NISAのつみたて投資枠で買う銘柄を選ぶ際は、各証券会社の銘柄検索機能を活用しましょう。投資対象や運用方法などで絞り込みをかけたあと、手数料の低い順に並び替えると比較しやすいです。

その後、候補銘柄の交付目論見書をチェックし、商品特徴を理解したうえで積立銘柄を選びましょう。本記事で紹介した「NISAつみたて投資枠のおすすめ商品10選」もぜひ参考にしてみてください。

【初心者におすすめの証券会社】をランキングから探す

NISAについてもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてみましょう。

NISAの始め方とは?
つみたて投資枠のメリットとは
成長投資枠のメリットとは
NISAで株主優待はもらえる?
NISAの銘柄変更方法

本記事に掲載されている情報は2023年12月15日時点 のものです。NISA制度に関する最新の情報は、金融庁ホームページ(外部サイト)をご確認ください。

注記:
※ 本記事の内容は、情報提供を目的とするものであり、投資その他の行動の勧誘を目的とするものではありません。
※ 本記事の内容は、本記事内で紹介している商品やサービス等の仕様等について何らかの保証をするものではありません。本記事内で紹介している商品やサービスに関するご質問は当社では回答いたしかねます。
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※ オカネコを運営する株式会社400Fは、金融サービス仲介業者です。【関東財務局長(金サ)第1号 加入協会: 一般社団法人日本金融サービス仲介業協会】(外部サイト)

  • プロフィール

    監修者:田嶋 ひかりのプロフィール画像

    監修者:田嶋 ひかり

    AFP、日本証券業協会認定 証券外務員一種/二種、一般社団法人 公的保険アドバイザー協会認定 公的保険アドバイザー

    証券会社で富裕層の資産コンサルタントを経験。お金のアドバイザーとしてより幅広い年齢層のお金の悩みを解決し、身近な存在となるべく株式会社400Fに転職。「オカネコ」専属の金融オンライン・アドバイザーとして、全国にお住まいの方の資産形成をサポートしている。

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