8日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で反発、信義光能9.4%上昇

3/8 18:00 配信

フィスコ

8日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比123.61ポイント(0.76%)高の16353.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.89ポイント(0.76%)高の5656.72ポイントと反発した。売買代金は866億8790万香港ドルにやや縮小している(7日は980億880万香港ドル)。

投資家心理が上向く流れ。欧米で利下げ観測が強まる中、中国でも金融緩和がしやすくなると予測された。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁は6日の記者会見で、「今後さらに預金準備率を引き下げる余地がある」と述べ、金融緩和を一段と進める可能性を示唆している。また、米10年債利回りの下落基調を受け、金融政策で米国に追随する香港でも域内金利が低下すると期待された。(亜州リサーチ編集部)

ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が9.4%高、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が5.1%高、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が4.7%高と上げが目立った。信義光能が2月28日に報告した2023年通期決算は10%増益。関連産業全体で業績底打ちの兆しがあると同社が説明する中、株価は7営業日続伸し、この間の上昇率は累計で50%を超えた。

セクター別では、太陽光発電関連が高い。上記した信義光能のほか、福莱特玻璃集団(6865/HK)が12.2%、北京能源国際HD(686/HK)が10.8%、協キン科技HD(3800/HK)が9.9%、カ姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が7.2%ずつ上昇した。

香港と本土の不動産セクターもしっかり。新世界発展(17/HK)が3.6%高、長江実業集団(1113/HK)が1.7%高、合景泰富集団HD(1813/HK)が5.4%高、広州富力地産(2777/HK)が2.1%高で引けた。

ゼネコン株も物色される。中国鉄建(1186/HK)が4.2%高、中国交通建設(1800/HK)が2.9%高、中国中鉄(390/HK)が2.6%高、中国建築国際集団(3311/HK)が2.2%高で取引を終えた。

一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.62%高の3046.02ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。通信ネットワーク株、医薬株、素材株、発電株、インフラ関連株、エネルギー株、海運株なども買われた。半面、消費関連株は総じて安い。不動産株、金融株、空運株も売られた。

亜州リサーチ(株)

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最終更新:3/8(金) 18:05

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