(ブルームバーグ): 米家計の純資産は昨年、過去最高水準に増加した。株式相場の大幅上昇と住宅値上がりが寄与した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が7日発表した報告によると、2023年の家計純資産は前年比11兆6000億ドル(約1720兆円)、率にして8%増加し、156兆2000億ドルとなった。直接・間接的に保有する株式の価値が約7兆8000億ドル、不動産の価値は2兆ドル近くそれぞれ増えた。
S&P500種株価指数は昨年10-12月(第4四半期)に大幅上昇し、年間で24%余り上昇して終了。米当局が金融引き締め策を講じる中でも景気拡大は維持されるとの見方が背景にあった。
また、金利上昇は住宅用不動産市場にはマイナスだが、住み替えによる高金利負担を避けるために住宅保有者が物件を売りに出すのを渋り、結果的に住宅価格の高止まりを招いた。
第4四半期の家計純資産は前四半期比4兆8000億ドル、率にして3.2%増加した。米当局が24年に利下げを開始するとの見方から株式相場が上昇したことが押し上げにつながった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Household Net Worth Rose to Record in 2023 on Stock Holdings(抜粋)
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最終更新:3/8(金) 3:26
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