IMFが財政支出抑制呼び掛け、「選挙年」で実現困難との懸念も

4/18 0:32 配信

ロイター

Andrea Shalal

[ワシントン 17日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は17日に公表した「財政モニター」で各国に財政支出の抑制を促す一方、今年は異例の「選挙の年」であり実現が困難となることに懸念を示した。

2024年は世界全体の人口の半分以上を抱える過去最多の88カ国・地域が選挙をすでに実施、あるいはこれから実施する予定。選挙の年は政府が支出を増やし減税に動く傾向があると指摘した。

米国では11月に大統領選挙、インドでは今月総選挙の投票が始まる。台湾、ポルトガル、ロシア、トルコはすでに選挙を実施した。

IMFは、選挙の年には予算超過が起きやすい傾向にあり、社会保障費の需要増でリスクが増大すると分析。選挙の年の財政赤字は、選挙のない年に比べて国内総生産(GDP)比で予想を0.4%ポイント上回る傾向があるとしている。

また、成長見通しの鈍化と依然として高い金利により、大半の国

・地域において財政余地がさらに制約されるとの見方を示した。

米国を除く先進国は依然として支出がコロナ禍前より3%多く、中国を除く新興国は2%多くなっている。

一方、世界の公的債務は23年にGDPの93%まで上昇、コロナ禍前の水準を約9%上回った。債務増加は米国が2%超、中国が6%超となっている。

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最終更新:4/18(木) 0:32

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