11日の日経平均は大幅続落。終値は453円安の50148円。FOMCを消化した米国株が上昇したことを受けて、寄り付きは200円を超える上昇。しかし、開始直後に高値をつけて失速し、早々にマイナス圏に沈んだ。米国で決算を発表したオラクルが時間外で急落したことから、ソフトバンクグループ<9984.T>などAI関連の一角が売り込まれた。
序盤では上昇銘柄も多く、下げたところでは押し目買いも入ったが、10時台後半辺りからは下方向に勢いがつく展開。値下がりに転じる銘柄も増える中で前場は安値引けとなり、後場のスタート直後には節目の5万円を割り込んだ。5万円割れは一瞬でその後は下げ幅を縮めたものの、戻りは緩慢。400円を超える下落で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆3900億円。業種別では卸売、証券・商品先物、海運などが上昇した一方、情報・通信、非鉄金属、電気・ガスなどが下落した。3Q累計が大幅な営業増益となったベステラ<1433.T>が急伸。半面、上方修正を発表したものの、市場の期待には届かなかったANYCOLOR<5032.T>がストップ安まで売り込まれた。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり207/値下がり1361。アドバンテストやディスコなど半導体株の一角が逆行高。日経記事を手がかりに三井物産が4%を超える上昇となった。日本郵船や商船三井など海運株が堅調。通期の利益見通しを引き上げたモイが、一時ストップ高となるなど急騰した。
一方、ソフトバンクGが7.7%安と派手に下げており、1銘柄で日経平均を約288円押し下げた。AI関連に対する警戒感が高まり、古河電工や住友電工など電線株が大幅安。直近で「フィジカルAI」関連として賑わったファナックや安川電機も売りに押された。AI関連以外では、三菱重工、川崎重工、IHIの防衛大手3社の弱さが目立った。三井金属、JX金属、大阪チタニウムなど非鉄株が全般軟調。今期の減益見通しが嫌気されたくら寿司が急落した。
日経平均は大幅安。米オラクルの時間外の急落にソフトバンクGが神経質に反応し、ソフトバンクGの弱さが全体に波及した。本日の米国ではブロードコムが決算発表を予定している。このブロードコムも最近株式市場で注目を集めているだけに、時間外の反応があすの日本株を大きく刺激するかもしれない。
オラクルの時間外の急落で、本日の米国株が下げるであろうことは織り込みが進んでいると思われる。ただ、FOMCを通過した後に楽観ムードが高まらないのであれば、年末に向けては利益確定売りが出やすくなる。来週は日銀金融政策決定会合(18日~19日)が注目されるが、結果発表が金曜日だけに週初から商いが細る可能性がある。きょうの終値は50148円。5万円を下回ると25日線(50090円、11日時点)も割り込むことになってセンチメントが悪化しやすいだけに、5万円より上で週を終えることができることができるかが注目される。
トレーダーズ・ウェブ
最終更新:12/12(金) 3:55