(ブルームバーグ): 米フロリダ州の高速鉄道システムを運営するブライトラインは債務借り換えに向け、最大32億ドル(約4800億円)の新規資金を調達しようとしている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
詳細は非公開だとして関係者が匿名で語ったところでは、米投資会社フォートレス・インベストメント・グループが出資する同社は、投資適格級の地方債約22億ドルと利回りが1桁台後半から2桁台前半のジャンク債10億ドルを発行する計画。
関係者によれば、協議はまだ続いており、資金調達の規模や詳細が変更されることもあり得る。ブライトラインは借り換えを巡り、米銀モルガン・スタンレーの協力を得ているという。
調達した資金は、地方債27億ドルや課税対象債券約10億ドルを含む39億ドルの債務返済と、2026年までに新規発行される債券の利払いに備える資金に充てられるという。
フォートレスはプロジェクト資金を賄うため、既に約22億ドルの現金・資産を投じている。
取材に対し、モルガン・スタンレーとフォートレスの担当はブライトラインに照会するよう求め、ブライトラインの広報担当はコメントを控えた。
ブライトラインは26年には乗客数が800万人に到達する見込みで、今後も引き続き新たな駅を設置していくと説明。今年2月の乗客数は22万8138人と、前年同月比で50%増加した。
同社は23年9月にオーランド-マイアミ間の運行を開始。当初目標の1月の運行開始には間に合わなかった。また今月先に、24年の利用者数見通しを再び下方修正している。
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原題:Florida High-Speed Rail Sounds Out Investors for Refinancing (1)(抜粋)
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最終更新:3/26(火) 11:24
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