ブロードコムCEO、AI半導体売上高の急成長を予想-27会計年度は倍増

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Bloomberg
カリフォルニア州サンノゼにあるブロードコムの本社

カリフォルニア州サンノゼにあるブロードコムの本社

(ブルームバーグ): 米半導体大手ブロードコムは今後2年間でAI半導体の売上高が急増するとの見通しを示した。エヌビディアによる市場支配に対抗できるとの期待が再び高まった。

ホック・タン最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、AI半導体売上高が2027会計年度に約1150億ドル(約18兆円)に倍増し、翌年度には2300億ドルに急増するとの見通しを示した。28会計年度の1株利益も30ドルを上回る勢いで、ウォール街の予想を上回る。

タン氏が見通しを示した後、ブロードコム株は時間外取引でそれまでの下げから反発。米東部時間午後6時31分(日本時間3日午前7時31分)時点ではほぼ変わらず。

ブロードコムの顧客仕様AI半導体事業は好調だ。アルファベット傘下のグーグル、OpenAI、メタ・プラットフォームズなどが、エヌビディア製AI半導体を補完する追加の供給源や選択肢の多様化を図っている。

AIインフラの拡充を競うチャットボット開発企業のアンソロピックとOpenAIは、ブロードコムにとって特に重要な顧客として浮上している。アンソロピックは27年にグーグルを抜き、ブロードコムの顧客仕様半導体で最大の顧客になると見込まれる。タン氏は、OpenAIが同事業で2番目に大きな顧客になるとみている。

タン氏は「顧客は6社あり、そのうち4社はとにかく巨大になる」と述べた。半導体需要はブロードコムが出荷できる量を上回っており、特に供給不足が影響していると付け加えた。

データセンターの急速な拡大は、ブロードコムのネットワーク製品販売の押し上げにも寄与している。最大手のデータセンター運営企業を含むハイパースケーラー上位5社の設備投資予算は約40%増加し、7000億ドルを超えた。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、クンジャン・ソバニ氏とオスカー・ヘルナンデス・テハダ氏はリポートで、こうした設備投資を受け「顧客仕様半導体とネットワーク製品の需要見通しがより確かなものになっている」と指摘した。

長期的な見通しは投資家に好感された。一方、投資家はブロードコムの8-10月(第4四半期)の見通しにはそれほど好印象を持たなかった。同社の発表資料によると、8-10月期の売上高は348億ドルを見込む。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は351億ドルだったが、一部では360億ドルを超える予想もあった。

株価の年初来上昇率は2日の通常取引終値時点で6.1%で、26年に多くの半導体株が記録した上昇には及ばなかった。

同社によると、8-10月期のAI半導体売上高は217億ドルとなる見通し。アナリスト予想平均を小幅に上回ったが、一部の予想は220億ドルを大きく上回っていた。

8月2日に終了した5-7月(第3四半期)の売上高は前年同期比86%増の296億ドルだった。アナリスト予想平均は約295億ドル。一部項目を除く1株利益は3.32ドルに増加し、市場予想の3.23ドルを上回った。

同四半期のAI半導体売上高は167億ドルで、アナリスト予想平均の159億ドルを上回った。この分野には、AIモデルの開発や稼働に使われる顧客仕様のアクセラレーターのほか、ネットワーク用半導体が含まれる。

タン氏は決算説明会で、グーグルとアンソロピック、OpenAIとの取り組みを加速していると述べた。タン氏によると、ブロードコムは今後数年間、グーグルに年間「数百億ドル」相当の顧客仕様プロセッサーを出荷する。データセンターの処理能力を測る指標となる電力使用量ベースでは、来年に5ギガワット相当の半導体をアンソロピックに供給し、翌年にはさらに10ギガワット相当を供給する。

タン氏によると、ブロードコムは28年にOpenAIへ5ギガワットを超える顧客仕様半導体を供給できる見通しも立っている。現在から27年末までに、第4の主要顧客であるメタに3世代の半導体を供給するという。

原題:Broadcom Predicts Surge in AI Chip Sales Over Next Two Years (1) (抜粋)

(c)2026 Bloomberg L.P.

Dina Bass

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