〔東京外為〕ドル、155円台後半=売り買い交錯(20日正午)

5/20 12:15 配信

時事通信

 20日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いや時間外取引での米長期金利の低下を受けた売りが交錯し、1ドル=155円台後半で推移している。正午現在は155円81~82銭と前週末(午後5時、155円82~82銭)比01銭の小幅ドル安・円高。
 前週末の海外市場では、欧州時間に買いが優勢となり、一時155円90銭台に上昇した。米国時間の中盤には、4月の米景気先行指数の低下を受けて155円20銭台まで値を下げる場面があった。その後は、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事のタカ派発言を受けた米長期金利の上昇を背景に買い戻され、155円60銭台に持ち直した。
 こうした海外市場の流れを引き継ぎ、この日の東京時間は155円70銭台でスタート。企業の決済需要が集まる「五・十日」要因による国内輸入企業のドル買いや日経平均株価の上昇に伴うリスク選好姿勢の高まりなどを受け、午前10時前後に155円90銭台まで値を上げた。ただ、米長期金利が時間外取引で一時低下したことから買い一巡後は再び155円80銭前後に値を戻している。
 ドル円は上値重く推移しているものの、市場では「底堅い展開が続く」(国内銀行)との見方が少なくない。また、海外時間にはウォラーFRB理事ら要人の講演が控えており、「インフレや利下げにどのような姿勢を示すか見極めたい」(外為仲介業者)との声が聞かれた。
 ユーロは朝方に比べ対円で小幅に上昇し、対ドルでは小動きとなっている。正午現在、1ユーロ=169円41~45銭(前週末午後5時、169円20~21銭)、対ドルでは1.0874~0874ドル(同1.0858~0859ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/20(月) 12:34

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