東京ディズニーシー、「アナ雪」などの新エリア-過去最大の拡張

5/7 12:14 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 東京ディズニーリゾート(TDR)は「アナと雪の女王」などの人気作品をテーマとした新エリアを近くオープンする。投資額は約3200億円で日本では過去最大の拡張となる見通しだ。

東京ディズニーシーに6月6日にオープンする新たなテーマポート「ファンタジースプリングス」の面積は14万平方メートルに及び、アナ雪の世界をモチーフとした「フローズンキングダム」のほか「ピーター・パン」、「塔の上のラプンツェル」をテーマにした3つのエリアで構成される。

ファンタジースプリングスには、475室の客室を持つホテルと3つのレストランが併設され、ピーター・パンのキャラクター、ティンカーベルが住む妖精の谷やアナ雪の架空の王国アレンデールなど物語の舞台を新しい乗り物が巡る。

TDR運営会社であるオリエンタルランドは今回の拡張により年間売上高が750億円増加し、今年度の来園者数は2900万人と新型コロナウイルス禍前の2019年の水準に回復すると見込んでいる。そのうち海外からの来園者数は400万人になるとの予測だ。東京ディズニーランドとディズニーシーの昨年の総入場者数は計約2750万人だった。

経済産業省によると、日本の遊園地やテーマパークの年間入場者数は全体的にもコロナ禍前に戻りつつあり、20年と21年の約3000万人から昨年は7200万人まで回復した。

コンサルティング会社AECOMとテーマエンターテインメント協会のリポートによると、TDRの2つのパークはともに22年に世界で最も来場者の多い遊園地・テーマパークのトップ5にランクインした。

ディズニーシーの拡張はまた、円安が記録的な数の観光客を日本に引きつけているタイミングで行われる。日本政府観光局によると、3月の訪日観光客数は過去最高の約310万人で前年同月比で70%程度増加した。

香港や上海のディズニーランドでもアナ雪や「ズートピア」をテーマにしたセクションがオープンするなど、アジアでディズニー関連の新しい施設が次々とオープンしている。海外テーマパーク事業の好調は、米ウォルト・ディズニーにとっても明るい話題となっている。

オリエンタルランドでは東京ディズニーランドのさらなるアップグレードを予定。ディズニーのアニメ映画「シュガー・ラッシュ」の世界を舞台とした世界初のアトラクションをオープンする計画も発表している。

--取材協力:Thomas Buckley、堀江政嗣.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:5/7(火) 12:14

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