(ブルームバーグ): 米ドラッグストアチェーンのライト・エイドと、アマゾン・ドット・コムのオンライン薬局「アマゾン・ファーマシー」は、米製薬大手イーライリリーの肥満症治療薬「ゼップバウンド」が品薄状態にあること確認した。患者や薬剤師、医師からの苦情が増えている。
米食品医薬品局(FDA)では現在のところ、ゼップバウンドが供給不足になっているとの認識はなく、イーライリリーも「全米の薬局が卸売業者から注文可能」と説明している。だが今週ブルームバーグ・ニュースが実施した取材では、少なくとも一部のゼップバウンドが入荷待ちの状態だと、全米各地の複数の薬剤師が指摘した。昨年12月の発売以来、需要が急増している。
アマゾン・ファーマシーのウェブサイトでは、4回分がセットになったゼップバウンドが在庫切れとなっている。アマゾンの広報担当は、ゼップバウンドを含め減量効果のある一部医薬品が「全国的に不足」していると確認した。アマゾン・ファーマシーは、イーライリリーと提携している。
需要急増のやせ薬、イーライリリーがアマゾンと提携し直接販売拡大へ
ライト・エイドの広報担当はブルームバーグ・ニュースに対し、肥満治療薬の需要増加により、「供給上の制約が散発的に生じている」と語った。
CVSヘルス、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ウォルマートなど他の大手薬局チェーンにもゼップバウンドの供給状態についてコメントを求めたが、これまで返答はない。
原題:Zepbound in Short Supply at Amazon, Rite Aid, Pharmacies Confirm(抜粋)
--取材協力:Jemima Denham.
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最終更新:3/29(金) 2:39
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