(ブルームバーグ): 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は、米国の金利および産業の政策を世界が注視していると指摘した。米経済と基軸通貨ドルから波及的影響が及ぶ可能性があることを理由に挙げた。
ゲオルギエワ氏は18日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「全ての目が米国に注がれている」と発言。
最大の問題は2つあるとし、まずは「インフレと金利がどうなるか」。そして「政府の政策が一段と高圧的になっているこの世界を米国がどう進んでいくか」だと述べた。
ドルの持続的な上昇は他の通貨にとって「懸念材料」であり、特にそれがいつまで続くのかはっきりしないためだと説明。「それが、私が各国から聞いていることだ」とし、「米金融当局は高金利をいつまで続けるのだろうか」と問いかけた。
その上で、米当局が年内に利下げを開始するための条件は整うとIMFでは楽観しているとも同氏は指摘。「当局はまだ利下げの準備ができておらず、それは当然のことだ」と話した。その上で、どれくらい速いペースになるかどうかについては「金利の急低下に備える必要はないだろう」と語った。
原題:IMF Boss Says ‘All Eyes’ on US Amid Risks to Global Economy(抜粋)
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最終更新:4/18(木) 23:54
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