【市場反応】米2月雇用統計、利下げ観測強まりドル続落

3/8 23:16 配信

フィスコ

米2月雇用統計で失業率は3.9%と、予想外に1月3.7%から上昇し22年1月来で最高となった。同月非農業部門雇用者数は前月比+27.5万人と、予想+20.0万人を上回った。1月分は+22.9万人と、速報の+35万人から大幅下方修正された。12月分は速報の18.2万人から17.3万人へ下方修正され2カ月分で16.7万人下方修正された。パンデミックの影響が依然くすぶっているほか、季節的要因が原因という。

平均時給は前月比+0.1%。伸びは予想を下回り22年2月以降2年ぶりの低水準となった。1月分は+0.5%と、速報+0.6%から下方修正された。前年比では+4.3%。伸びは1月から鈍化。1月分は+4.4%へ、+4.5%から下方修正された。労働参加率は62.5%と上昇予想に反し1月と同水準にとどまった。不完全雇用率(U6)は7.3%と、7.2%から上昇し21年12月来で最高となった。

雇用者数が予想を上回り金利は上昇。その後、前月分の大幅下方修正に加えて、失業率の予想外の上昇、賃金の伸び鈍化を受けて、利下げ観測が強まり金利は低下に転じた。ドルも乱高下。ドル・円は147円45銭へ上昇後、146円49銭まで反落。ユーロ・ドルは1.0921ドルへ下落後、1.0981ドルまで上昇した。ポンド・ドルは1.2829ドルへ弱含んだのち、1.2894ドルまで上昇。

【経済指標】
・米・2月失業率:3.9%(予想:3.7%、1月:3.7%)
・米・2月非農業部門雇用者数:+27.5万人(予想:+20.0万人、1月:+22.9万人←+35.3万人)
・米・2月平均時給:前年比+4.3%(予想:+4.3%、1月:+4.4%←+4.5%)

《KY》

フィスコ

最終更新:3/8(金) 23:16

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