スペイン首相が辞任検討、29日に判断発表－総選挙の可能性高まる

（ブルームバーグ）： スペインのサンチェス首相は24日、汚職疑惑で自身の妻への捜査が始まったことを受け、辞任を検討すると表明した。総選挙が行われる可能性が高まっている。

首相（52）は週末の公務を取りやめ、状況を熟考した上で29日に自身の判断を発表すると明らかにした。それまでスペインの政治は事実上、機能不全に陥る。首相はＸ（旧ツイッター）に公開書簡を投稿し、汚職捜査の背景には右​​派の反対派による自身への攻撃があるとの考えを示した。

サンチェス首相が辞任を決断すれば、総選挙が実施される公算が大きくなる。ただ、ユーラシア・グループのシニアアナリスト、フェデリコ・サンティ氏によると、首相は議会の支持を強化する手段として信任投票に訴える可能性もあるという。

スペインの裁判所は24日、小規模の公務員労働組合による申し立てに基づきサンチェス首相の妻に対し利益誘導の疑いで取り調べを始めると発表。首相はこの疑惑は極右勢力が仕組んだ政治的動機に基づく中傷キャンペーンだと主張している。

原題：Sanchez Threatens to Quit, Putting Spain on Election Course (1)　（抜粋）

--取材協力：Joao Lima.

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