年金制度では私は何月何日に、65歳になりますか?
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。
今回は、年金制度上の、自分の年齢の数え方についてです。
◆Q:私はこれから年金受給者となりますが、何月何日に、65歳になりますか?
「私は9月12日が誕生日で、65歳になります。年金制度上では、年をとるタイミングの考え方が違うと聞きました。私は、年金制度の上では、何月何日に、65歳になるのでしょうか?」(64歳・アルバイト)
◆A:9月11日(誕生日の前日)が65歳に達した日となります
年金の受給権発生日とは誕生日の前日です。相談者は9月12日が誕生日とのことなので、前日の9月11日が65歳に達したとみなされ、要件を満たすことで老齢年金の受給権が発生します。
ちなみに、現時点で、65歳から年金受給者となるのは、以下の人となります。
【1】昭和36年4月2日以降生まれ(女性は、昭和41年4月2日以降生まれ)の人
【2】上記以前に生まれていて、厚生年金期間が1年未満で国民年金期間が長い人
なお、上記以前に生まれていて、過去に会社員経験があり、厚生年金期間が1年以上ある人は、生年月日に応じた年齢(60歳から64歳)で、「特別支給の老齢厚生年金」の受給権が生じ、65歳に達するまでの間に年金を受給できます。
文:拝野 洋子(ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士)
銀行員、税理士事務所勤務などを経て自営業に。晩婚で結婚・出産・育児した経験から、日々安心して暮らすためのお金の知識の重要性を実感し、メディア等で情報発信を行うほか、年金相談にも随時応じている。
あるじゃん(All About マネー)
関連ニュース
- ◆年金が振り込まれるのは誕生日の月からではない!?
- ◆簡単早見表でわかる!厚生年金の受給額はいくら?
- ◆65歳以降にもらえる振替加算は、配偶者の扶養に入っていないともらえない?
- ◆年金を月12万円もらえる人は、現役時代にどのぐらいの収入がある人ですか?
- ◆65歳から年金をもらわない方がいい理由3つ
最終更新:3/26(水) 8:10