〔東京外為〕ドル、151円台半ば=米PCE物価控えてこう着(29日午前9時)

3/29 9:04 配信

時事通信

 29日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場は、2月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えて動意に乏しく、1ドル=151円台半ばでこう着しえいる。午前9時現在、151円44~45銭と前日(午後5時、151円43~44銭)比01銭の小幅ドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧米時間を通じて151円台前半を軸とするレンジ圏にとどまった。米経済指標は強弱まちまちで、ドル円の反応は薄かった。米国時間の序盤は151円10銭台に軟化した後、中盤に151円40銭付近に浮上。終盤は151円30~40銭前後でもみ合った。東京の早朝は151円40銭台で推移している。
 前日から聖金曜日やイースター(復活祭)を前に海外投資家の参入は少なく、「全般はポジション調整の取引にとどまり、方向感には乏しい」(FX業者)と指摘されている。前日夜には岸田首相の会見が開かれ、円安について「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を排除せず、適切な対応を取りたい」などとけん制。ただ、「最近のけん制フレーズに沿った発言で、特段の反応はなかった」(大手邦銀)という。
 本日の東京時間は「引き続き海外勢不在となる中、米PCE物価待ちの様相が強まるだろう」(同)とみられる。「年度末要因の売買で振れやすい」(同)ものの、「方向感を欠いた状態が続く」(同)との声が聞かれる。
 ユーロは対円、対ドルで小安い。午前9時現在、1ユーロ=163円38~42銭(前日午後5時、163円52~52銭)、対ドルでは1.0791~0791ドル(同1.0800~0800ドル)。(了)

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最終更新:3/29(金) 9:35

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