日経平均は１７０円高と続伸、上値重いが３週間ぶりに終値で３万５０００円回復＝２４日後場

　２４日後場の日経平均株価は、前日比１７０円５２銭高の３万５０３９円１５銭と続伸。ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）が同８．２４ポイント高の２５９２．５６ポイントと３日続伸した。日経平均は終値ベースで２日（３万５７２５円８７銭）以来、３週間ぶりに３万５０００円を回復した。午前９時８分に同４１９円３２銭高の３万５２８７円９５銭を付けた。現地２３日の米国市場で、トランプ大統領は対中関税が１４５％から大幅に低下するとの見方を示したことを受け、ＮＹダウとナスダック総合指数がそろって続伸。また、ベッセント財務長官が関税を巡る日米交渉で、特定の通貨目標を求めない考えを示したと報じられ円安に振れたこともあり、日本株に追い風となった。ただ、買い一巡後は積極的に買い進む材料に乏しく、戻り待ちの売りに押されるなか、ドル・円も朝方より円高に振れ、上げ幅を縮小。上値の重い展開となった。

　東証プライム市場の出来高は１８億８７９７万株、売買代金は４兆１４５１億円。騰落銘柄数は値上がりが６０５銘柄、値下がりは９８５銘柄、変わらずは４５銘柄だった。

　業種別では、全３３業種のうち１７業種が上昇、１６業種が下落した。アシックス <7936> 、任天堂 <7974> などのその他製品株や、住友電工 <5802> 、フジクラ <5803> などの非鉄金属株が上昇。ＭＳ＆ＡＤ <8725> 、第一生命ＨＤ <8750> などの保険株や、郵船 <9101> 、商船三井 <9104> などの海運株も高い。デンソー <6902> 、トヨタ <7203> などの輸送用機器株や、三菱ＵＦＪ <8306> 、三井住友 <8316> などの銀行株も堅調。大和証Ｇ <8601> 、野村 <8604> などの証券商品先物株や、ディスコ <6146> 、菱重工 <7011> などの機械株もしっかりだった。一方、ＪＲ東日本 <9020> 、ＪＲ東海 <9022> などの陸運株や、味の素 <2802> 、ＪＴ <2914> などの食料品株が下げた。

　個別では、野村マイクロ <6254> 、大阪チタ <5726> 、東京エネシス <1945> 、レノバ <9519> 、ワコム <6727> が上昇。半面、ＧＭＯインタ <4784> 、クオールＨＤ <3034> 、トーメンデバ <2737> 、ＫＯＡ <6999> 、未来工業 <7931> などが下落した。

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