〔NY石油〕WTI小幅続伸、83.14ドル=週間では2.94%安(19日)

4/20 5:04 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週末19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東地域の紛争拡大リスクの高まりを背景に、小幅続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は前日比0.41ドル(0.50%)高の1バレル=83.14ドルだった。週間では2.94%安となった。6月物は0.12ドル高の82.22ドル。
 米メディアは、イスラエルが19日、イランを攻撃したと報道。イランのメディアによると、中部イスファハンの軍事施設近くで複数の爆発音が確認された。イランによる13日の対イスラエル大規模攻撃の報復とされており、両国の対立激化への懸念が拡大。原油は買いが優勢となった。ただ、今回の攻撃は限定的との見方やイラン政府高官による対イスラエルへの即時の報復計画はないとの示唆を背景に、中東情勢の緊迫化に伴う供給不安が幾分後退。取引序盤は売りが優勢となる場面もあった。
 一方、13日のイランの対イスラエル攻撃を受け、米下院歳出委員会によって公表されたウクライナ、イスラエル、インド太平洋地域への支援に関する安全保障支援法案にイランの石油輸出に対する制裁が盛り込まれたと伝わった。また米ブルームバーグ通信は19日、国際通貨基金(IMF)のサウジアラビア担当者はインタビューで、IMFは石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が7月から原油の増産を開始するとの予想を示したと報じた。
 ▽ガソリン=3日続落。中心限月5月物の清算値は0.34セント安の1ガロン=271.03セント。
 ▽ヒーティングオイル=5日ぶりに反発。5月物の清算値は0.74セント高の1ガロン=254.13セント。(了)

時事通信

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最終更新:4/20(土) 5:25

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