(NY時間10:37)(日本時間00:37)
ファイザー 24.86(+0.20 +0.79%)
ファイザーが取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、売上高は従来の見通しを維持したものの、1株利益は上方修正した。上方修正は今年2度目。
アナリストは「第3四半期の好調な売上高は抗凝固薬エリキュースの上振れが主因。1株利益はコスト削減と予想外に低い税率が主因」と分析している。一方、ヴィンダケルとパドセブは予想を下回ったとも指摘した。通期ガイダンスは僅か0.08ドルの上方修正に留まり慎重な印象ともコメントしている。
一部からは今回の決算について「質の低い上振れとガイダンス引き上げ」との評価も出ていた。コスト削減戦略が奏功し、利益見通しの上方修正を可能にした一方で、主要製品の多くがウォール街の予想を下回ったと指摘。
同社はコロナ後の成長路線を模索し続けており、今後の売り上げ拡大を狙って70億ドル超のコスト削減計画やメツェラの買収競争を繰り広げている。コロナ関連の需要が急減し、株価はコロナ禍の高値から約60%下落しており、事業の立て直しに注力している。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.87ドル(予想:0.64ドル)
・売上高:166.5億ドル(予想:165.9億ドル)
コミナティ:11.5億ドル(予想:10.8億ドル)
パクスロビド:12.3億ドル(予想:14.4億ドル)
プレベナー・フランチャイズ:17.4億ドル(予想:17.5億ドル)
アイブランス:10.6億ドル(予想:9.90億ドル)
エリキュース:20.2億ドル(予想:18.7億ドル)
ビンダケル・ファミリー:15.9億ドル(予想:16.8億ドル)
エンブレル:1.54億ドル(予想:1.46億ドル)
ゼルヤンツ:3.13億ドル(予想:2.41億ドル)
インライタ:2.26億ドル(予想:1.87億ドル)
・研究開発費(調整後):24.9億ドル
・販売・管理費(調整後):31.6億ドル
(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.00~3.15ドル(従来:2.90~3.10ドル)
・売上高:610~640億ドルを維持
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース(minkabu PRESS)
株探ニュース
最終更新:11/5(水) 0:40