〔東京外為〕ドル、156円台半ば=米期待インフレ上昇で上伸(14日午後5時)

5/14 17:04 配信

時事通信

 14日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前日の米指標で期待インフレ率の上昇が示されたことに支援され、1ドル=156円台半ばに上伸している。東京時間は実需筋の買いも優勢となった。午後5時現在は、156円46~46銭と前日(午後5時、155円88~88銭)比58銭のドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外市場で買われた流れから156円20銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いが活発化し、仲値すぎには156円40銭台に上昇。正午にかけて同水準を維持した。午後は156円40銭前後で小動きとなった後、156円50銭台に強含む場面もあったが、終盤はやや伸び悩む展開だった。
 前日の海外市場では、米国時間の中盤、ニューヨーク連銀が発表した消費者調査で米期待インフレ率の上昇が示され、155円90銭前後から156円20銭台に水準を切り上げた。終盤も同水準が維持された。
 東京時間は、実需筋の買いも加わって上値を切り上げる展開だった。ただ、「156円台半ばで買いが一服した後は様子見ムードになった」(為替ブローカー)とされる。日本の長期金利は上昇したが、「ドル円には響かずだった」(大手邦銀)という。目先は日本時間今夜の4月の米卸売物価指数(PPI)が注目され、「強い内容だと上値を追いやすい」(同)との声が聞かれた。
 ユーロは終盤、対円で強含み。対ドルは小動き。午後5時現在、1ユーロ=168円77~78銭(前日午後5時、167円97~97銭)、対ドルでは1.0787~0787ドル(同1.0774~0774ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/14(火) 17:35

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