午後3時のドルは154円前半、中東リスクにらみ乱高下

4/19 15:56 配信

ロイター

Shinji Kitamura

[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の154円前半で取引されている。イスラエルのイラン攻撃を受けてリスク回避の円買いが強まり、一時153円半ばへ下落した。

ドルは午前10時過ぎに、154円半ばからじりじりと下落が始まった。複数の現地報道が先行して情報が錯そうする中、米10年債利回りが低下し始めると、ドルも下げ幅を広げ、正午前には153.59円と日中高値から1円を超える下げとなった。

円は対ドル以外の通貨でも急速に上昇した。ユーロが164円半ばから163円前半まで、豪ドルが99円前半から97円後半まで売られた。

しかし、午後に入って状況が次第に明らかになると、米金利が緩やかに切り返すとともに、ドルも154円前半へ反発。下げ幅を埋めるには至らなかったが、154円半ばまで切り返す場面もあった。

共同通信によると、イラン軍事筋は19日、イスラエルへの再攻撃は「現時点では検討していない」と語った。

みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏によると、中東情勢の緊迫化がドル/円に与える影響は強弱両面があるため、上下に値が振れやすくなるという。「米金利の低下や株安を受けてドル売りや円買いが強まることもあれば、原油価格の上昇が円売りを誘うケースもある」ためだ。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.32/154.35 1.0629/1.0633 164.06/164.10

午前9時現在 154.61/154.62 1.0641/1.0645 164.53/164.57

NY午後5時 154.64/154.65 1.0642/1.0644 164.57/164.61

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最終更新:4/19(金) 15:56

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