前場コメント No.8　ＤＥＬＴＡ－Ｐ、ＩＨＩ、ＰＳ三菱、リッジアイ、奥村組、電通総研

★10:53　 デルタフライ－反発　米国食品医薬品局が臨床試験の実施を許可
　Ｄｅｌｔａ－Ｆｌｙ Ｐｈａｒｍａ<4598>が反発。同社は8日、急性骨髄性白血病（AML）の患者を対象とした臨床試験について、米国食品医薬品局から実施が許可されたと発表した。
　
　同試験により、DFP-10917とVTXの併用療法が、AMLの標準療法を凌駕できる可能性を見極めるとしている。

★11:03　 ＩＨＩ－底堅い　ＮＥＤＯのグリーンイノベーション基金事業に採択
　ＩＨＩ<7013>が底堅い。同社は9日、グループのＩＨＩエアロスペースが産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）の「グリーンイノベーション基金事業　次世代航空機の開発プロジェクト」に対し、水素燃料電池電動推進システム技術開発に関する事業を応募し、採択されたと発表した。
　
　今回の採択により、脱炭素航空機向けのゼロエミッション推進システムとして、座席数40席以上で1フライトあたり3時間以上の航続時間を想定した4メガワット級の水素燃料電池電動推進システムの技術開発に取り組むという。
　
　事業期間は2024年度から2029年度までの約6年間で、水素供給システムと燃料電池を中核とする同システムの基本設計や、各構成品の最適な配置・仕様を検討し、実機構成品の開発を行い、地上での実証試験により同システムを3時間以上連続運転することをめざすとしている。

★11:07　 ピーエス三菱－続伸　AIによる配筋検査サービス導入開始
　ピーエス三菱<1871>が続伸。同社は8日、AIによる配筋検査サービスの導入を開始すると発表した。

　同社を含む「配筋検査システム協議会」の会員会社であるゼネコン21社などは、建設DXサービス「CONSAIT（コンサイト）」として、配筋検査品質の向上と効率化をサポートする配筋検査専用アプリ「CONSAIT Pro（プロ）配筋検査」とAIカメラ「CONSAIT Eye（の共同開発を行ってきた。4月より、同システムの先行導入を開始するとしている。

★11:09　 リッジアイ－4日ぶり反発　AI搭載した設備異常検知システムをバルカーと共同開発
　Ｒｉｄｇｅ－ｉ<5572>が4日ぶり反発。同社は9日11時、バルカー<7995>と回転機器の振動・超音波センシング全般に対応可能なAI技術を開発し、同技術を搭載した設備異常検知システム「VHERME」を共同開発したと発表した。

　同システムは、バルカーの回転機器に対する異常検知ノウハウとリッジアイのAI技術を組み合わせることによって、機器異常検知における現場ニーズに柔軟に対応できるとしている。

★11:13　 奥村組－底堅い　AIを活用した「肌落ち監視システム」を開発
　奥村組<1833>が底堅い。同社は9日、システム計画研究所（東京都渋谷区）と、山岳トンネル工事の切羽における肌落ち災害を防止することを目的として、切羽鏡面の吹き付けコンクリートのひび割れを検出して肌落ちの予兆を知らせる「肌落ち監視システム」を開発したと発表した。
　
　吹き付けコンクリート供試体や鏡吹付けコンクリートなどのひび割れ画像を教師データとして作成したAI学習モデルを用いて、86％以上の高い精度でひび割れを検出することができるとしている。


★11:18　 電通総研－4日続伸　企業向けChatGPTソリューションを日本政策投資銀行に導入
　電通総研<4812>が4日続伸。同社は9日11時、日本政策投資銀行（東京都千代田区、以下ＤＢＪ）に、企業向けChatGPTソリューション「Know Narrator Chat」を導入したと発表した。
　
　同システムはマイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」を活用した生成AIシステム。ＤＢＪはデジタル技術を活用した業務の高度化や仕事の進め方改革に取り組んでおり、その一環として同システムを導入し、2023年11月より稼働を開始したとしている。