〔東京外為〕ドル、156円台半ば=様子見強くもみ合い(15日正午)

5/15 12:06 配信

時事通信

 15日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、注目されている米国の経済指標発表を前に様子見ムードが強く、1ドル=156円台半ばでもみ合い。正午現在は、156円46~46銭と前日(午後5時、156円46~46銭)比同水準。
 前日のニューヨーク市場では、4月の卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回り、利下げ観測が後退。ドル買いの反応となり、156円80銭近くまで一時上昇した。その後は米長期金利の低下を横目に買いの勢いが鈍り、156円台前半での値動きとなった。
 東京市場は朝方、156円50銭台と強含んでいたものの、徐々に売りに押されて156円20~30銭台に下落。下値では押し目買いが入り、156円台半ばに向けて戻している。日本時間15日夜に米国で発表される4月の消費者物価指数(CPI)や小売売上高を控え、投資家の様子見姿勢が強く、方向感に乏しい展開。
 市場では介入警戒感も出ており、「157円に近づけば、持ち高調整や利益確定のドル売りが出やすい」(外為仲介業者)との声が聞かれた。また、他通貨で円が下落しており、大手証券の関係者からは「対ドルの介入警戒を背景に投機筋が円売りの対象を他の通貨に移している可能性がある」との見方も出ていた。
 ユーロは朝方から対円で上昇、対ドルは小動き。正午現在は、1ユーロ=169円37~37銭(前日午後5時、168円77~78銭)、対ドルでは1.0825~0825ドル(同1.0787~0787ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/15(水) 12:34

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