(ブルームバーグ): 英銀HSBCホールディングスはノエル・クイン最高経営責任者(CEO)が経営トップ就任から5年近くで退任することを明らかにした。欧州最大の銀行である同行の次期CEO探しが始まった。
30日の発表文によると、取締役会は後任探しの正式プロセスに着手し、社内外の候補者を検討中。クイン氏は円滑で秩序ある移行を確実にすべく、後任探しの間は同行にとどまるという。
クイン氏は在任中、一連の戦略的見直しを主導。米国やフランスなどの欧米先進国市場への投資を縮小する一方で、アジア事業への投資を強化する計画を進めた。
2019年8月にジョン・フリント前CEOが更迭された後、クイン氏は数カ月間にわたり暫定CEOとして同行を率いて、20年3月に正式なCEOに任命されていた。
クイン氏は発表文で「集中した5年間を経て、私にはプライベートとビジネスのより良いバランスを取るいい時期が来た」とコメントした。
HSBCは30日に1-3月(第1四半期)決算も発表した。税引き前利益は1.8%減の126億5000万ドル(約1兆9800億円)となり、コンセンサス予想の126億ドルを上回った。同行は30億ドル規模の新たな自社株買い計画も明らかにした。
原題:HSBC CEO Quinn Unexpectedly Steps Down After Almost 5 Years (1) (抜粋)
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最終更新:4/30(火) 14:54
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