<マ-ケット日報> 2025年4月15日
15日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比285円高の3万4267円だった。昨日の米株高やトランプ関税が一部で免除されるとの報道からこの日も買い戻しが優勢に。先行き不透明感は依然として残るものの、今回の関税が性急過ぎたことがトランプ自身にも少し分かったようで、一部で猶予措置を講じ出したことが買い材料となっている。もっとも、場当たり的な政策への不信感は拭えず多くの企業も経営計画が立てられないまま。投資家も同様に積極的な動きが取れない状況だ。
昨日の米国市場は過度な関税懸念が後退してダウ平均は続伸した。この日はトランプ政権が相互関税の対象からスマホや半導体などの電子部品を一部除外したことが好感されてアップルやデルなどが急上昇。投資家のリスクオフ姿勢が和らぎダウ平均の上げ幅は一時500ドルを超える場面まであった。また、自動車関連の関税も国内に生産設備を作るための時間的猶予を設ける方向でこれも安心感を呼んだようだ。関税による最悪展開はまぬがれたようで相場も底が入りつつある。
さて、東京市場はトランプ関税で売り過ぎた分を取り戻す動きが続き米国同様に続伸へ。出来高を減らしながらの上昇であり新規の買いが増えている状況ではないが、4月7日安値(3万792円)がかなり強い底値となったことは間違いないだろう。ただ、トランプ相場は思い付きで政策がころころ変わるだけに安心して買うにはまだ遠い状況。もうひと伸びしても3万5000円辺りがいいところか。(ストック・データバンク 編集部)
株探ニュース
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最終更新:4/15(火) 16:38