ソラナのミームコイン生成プラットフォーム「Pump」、約1カ月で500万ドル以上の手数料を獲得

4/10 6:00 配信

CoinDesk Japan

ゴールドラッシュでシャベルを売るのは、利益を上げる最も確実な方法の1つだったが、それは暗号資産(仮想通貨)の世界でも変わらない。


ミームコイン生成プラットフォームであるPumpは、ソラナ(Solana)上でミームコインの熱狂が続く中、3月の稼動以来500万ドル(約7億5000万円、1ドル=150円換算)以上の手数料を獲得しており、比較的短期間で最大の収益を上げたアプリケーションの1つとなっている。


このプラットフォームは、ソラナ上で過去24時間だけで30万ドル(約4500万円)を稼ぎ出し、250万ドル(約3億7500万円)というネットワークの手数料総額に大きく貢献していることがデータで示されている。DefiLlamaのデータによれば、現在の利用状況と成長率に基づく年間収益予測は約6600万ドル(約99億円)だ。


Pumpでは、誰でも2ドルの投資でトークンを発行することができ、トークンの数、テーマ、ミーム画像を選択することができる。トークンの時価総額が6万9000ドル(約1035万円)に達すると、流動性の一部がソラナに拠点を置く取引所のレイディウム(Raydium)に預けられ、焼却される。このプラットフォームは先週、BlastとBaseのネットワークにもサポートを拡大した。


トレーダーにとって魅力的なのは、組み込まれた安全メカニズムだ。トークン発行者がトークンを流出させる一般的な暗号資産詐欺である「ラグプル」は、Pumpが発行したトークンでは不可能だ。


「Pumpは、作成されたすべてのトークンが安全であることを確認することで、詐欺を防ぐ。Pumpのコインは、プレセールや発行者への割り当てのない公正なローンチだ」とサイトでは述べている。


使い勝手が良いということは、数秒に1個の新しいトークンが作られているということだ。CoinDeskは、4月9日のアジア時間朝に1分間で35の新規発行を確認したが、この数字はタイムゾーンや新しいタイプのミームへの関心によって乱高下する可能性が高い。


3月のローンチ以来、Pumpでリリースされたトークンは数万にのぼると思われるが、時価総額が1000万ドル(約15億円)以上に達したものはわずかだ。


今のところ最大のトークンは、サメの帽子をかぶった猫のシャーク・キャット(SC)と、人気のソラナ・トレーダー、アンセム(Ansem)の飼い猫にちなんで名付けられたホッブス(Hobbes)で、それぞれ評価額は1億ドル(約150億円)と3500万ドル(約52億5000万円)だ。


ネコのミームは発行者の人気を集めているが、Pumpトークンでは、アリゾナ・アイスティーの缶やロード・オブ・ザ・リングのキャラクターであるガンダルフ、ゴム製のアヒルのピクセル化された画像などもある。


|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Pump.Fun|原文:Solana Meme Coin Generator Pump on Track for $66M Yearly Revenue

CoinDesk Japan

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最終更新:4/10(水) 6:00

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