明日の戦略-一時大幅安もプラス転換、下値不安は和らぐ
10日の日経平均は3日ぶり反発。終値は128円高の65270円。米国株安を受けて、寄り付きは300円を超える下落。64700円台からスタートして、しばらく下値模索が続いた。900円超下げて64100円台に入ったところで売りは一巡。4桁安を回避すると、10時台半ば辺りからはじわじわと値を戻した。
銀行株に強い動きが見られたほか、AI関連の一角に強く買われるものがあったことから、下値不安が和らいだ。2桁の下落でクロージングオークションに突入し、引けにかけてまとまった買いが入って3桁の上昇で取引を終了。高値引けとなった。
東証プライムの売買代金は概算で8兆3800億円。業種別では証券・商品先物、サービス、銀行などが上昇した一方、非鉄金属、その他製品、建設などが下落した。村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>など電子部品株が大幅上昇。半面、大成建設<1801>や清水建設<1803>など建設株の弱さが目立った。
アドバンテストやレーザーテックなど、半導体株の一角が大きめの上昇。三菱UFJや三井住友など銀行株が米長期金利の上昇を追い風に買われており、四国銀行や山形銀行など地銀株に上に値幅が出る銘柄が多かった。Vチューバ―事業を展開するANYCOLORが決算や自己株取得を発表して急騰しており、同業のカバーも連れ高。通期の利益見通しを引き上げ、大幅増配計画も提示したエアトリがストップ高比例配分となった。
一方、フジクラや古河電工など、前日は強く買われた電線株が大幅安。任天堂やバンナムHDなどゲーム株が弱かった。米長期金利上昇を警戒して、三井不動産や住友不動産など不動産株が軒並み安。川崎重工、IHI、三井E&S、名村造船など、重厚長大系の銘柄に大きく売られるものが多かった。
日経平均は3日ぶり反発。一時900円超下げたにもかかわらず、プラス圏に浮上して高値引けとなった。きょう大崩れしてしまうとあすは米8月消費者物価指数(CPI)の発表を前に買い手不在に陥るリスクもあっただけに、下値での買い意欲の強さが確認できたことはポジティブ。米国では本日8月生産者物価指数(PPI)が発表される。あすの日本株は、PPIを消化した本日の米国市場の反応を見て、CPIがどうなりそうかを推し量るような1日となると思われる。米国の長期金利が上昇すれば金融株、低下すればAI関連が選好されるだろう。先週末9月4日の終値は65020円で、きょうの終値は65270円。週間プラスで終えることができるかに注目したい。
小松
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