50歳始動の新NISA!「月8万円」を20年積み立てたら運用結果はどうなる?70歳時の資産総額を徹底試算!

2/8 16:10 配信

LIMO

2月に入り、確定申告の準備や新年度の予算立てなど、家計と向き合う機会が多いのではないでしょうか。

2024年時点の政府調査によると、65歳以降の労働力人口は年々増加しています。健康寿命の伸びに伴い、一般的な現役引退であった65歳を超えても働き続ける人が増えているのです。

年金受給開始の年齢が引き上がっていくなど、今後は「現役引退」の一般的な年齢が70歳になる時代が訪れるかもしれません。実際に、70歳以降をセカンドライフと位置づけ、それに向けた資産計画を立てている世帯も少なくないのではないでしょうか。

そこで本記事では、50歳から70歳までの20年間を想定した資産運用のシミュレーションをご紹介します。人生100年時代と言われる今、セカンドライフを豊かに過ごすための準備は、50歳代から始めても決して遅くはありません。

50歳からの資産運用における重要ポイントも詳しく解説していきますので、これからの投資計画の参考にしていただければ幸いです。

※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

投資シミュレーション

今回は、50歳からの20年間を想定して、以下の条件で投資シミュレーションを行います。

 ・投資額:月8万円(毎月定額)
 ・年利回り:3%
上記の投資を行った場合、最終的な資産は以下の通りとなります。

【投資結果】

 ・投資元本:1920万円
 ・運用収益:695万円
 ・最終資産:2615万円
シミュレーション結果から、20年という期間をかけて計画的に積立を継続することで、1920万円の元手が2600万円を超える資産へと成長する可能性がある、ということがわかりました。50歳からの積立であっても、着実な老後資金準備となる一例と言えます。

ただし、シミュレーションにおける利回りはあくまで仮定の数値であり、実際の運用では市場の変動により資産価値が常に上下します。期待以上の成果を出す場合もあれば、元本割れとなる可能性もゼロではないことに注意が必要です。

とはいえ、NISA制度のつみたて投資枠を利用した長期間の積立投資は、経済指標と連動する商品が多いため長い目では価格変動の影響を受けにくくなります。そのため、短期的な値動きに一喜一憂せず、適切な時期に売却することを心掛ければ、元本割れのリスクは大きく低減できます。

※NISA利用に関する注意点
新NISAの非課税保有限度額(生涯投資枠)は一人あたり1800万円です。本シミュレーションの元本(1920万円)のうち、超過する120万円分については、課税口座(特定口座等)での運用となります。全額を非課税にしたい場合は、毎月の積立額を7万5000円にするか、ご夫婦で口座を分けて運用する等をご検討ください。

50歳からの積立投資のポイント

50歳から積立投資はもう遅いのでは? と考える人も少なくないかもしれません。しかし、自分のライフシミュレーションをしっかりと立てて、無理なく始めれば、むしろ50歳からの投資は、老後の資産形成をする上で適切なタイミングになります。

●資金的な余裕が出る世帯が多い
50歳代が積立投資を始める好機とされる理由の一つに、資金的な余裕が生まれやすい点が挙げられます。

今回のシミュレーションで設定した「月8万円」という投資額は、子育てや住宅ローンの返済が重なる若い世代にとっては、捻出が難しいかもしれません。しかし50歳代を迎えると、お子様の独立や住宅ローンの完済によって家計の負担が大きく軽減されるご家庭が増えてきます。

さらに、多くの方にとって収入がピークを迎える時期とも重なるため、家計の収支にゆとりが生まれるのです。その結果、現在の生活水準を無理に下げることなく、将来のための資産形成に資金を振り分けることが可能になります。

●経済状況に合わせた投資計画を考える
もちろん、50歳代を迎えても住宅ローンの返済が続いていたり、家計に大きなゆとりがなかったりする世帯も少なくないでしょう。

しかし、だからといって資産形成を諦める必要はありません。今回のシミュレーションは月8万円という一例ですが、例えば月1、2万円といった少額からでも、20年という時間をかければ着実な資産形成が可能です。

まずは日々の家計を見直し、無理のない範囲で投資に回せる資金を見つけるところから始めてみましょう。「将来の自分のために、何か始めたい」と感じたら、まずは始めてみることが重要です。現役時代の小さな一歩が、ゆとりある老後への確かな資産となるはずです。

●年金受給までの資金確保
50歳からの長期投資で不可欠となるのが、リタイアから年金受給開始までの投資資金の計画です。 例えば65歳でリタイアした場合、残り5年間の積立を継続するための投資原資や生活費をどう確保するか、あらかじめ見通しを立てておく必要があります。

この計画が曖昧だと、積立の中断や、市況が悪い時期に不本意な売却を迫られるといった事態に陥りかねません。ゴールまでの道筋を具体的に描く「計画性」こそが、投資の成果を最大化する鍵となります。

新NISA制度を利用するメリット

今回のシミュレーションでは、新NISA制度の「つみたて投資枠」の利用を想定していますが、なぜ新NISA制度を利用すべきなのか、そのメリットを簡単にご紹介します。

・利益に税金がかからない
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。シミュレーションで発生した695万円の利益も、課税口座なら約140万円が税金となり、手取りは約555万円に減少します。NISAの非課税保有限度額は買付金額ベースで合計1800万円です。今回のシミュレーションでは元本が1920万円となるため、上限を超える120万円分は課税口座での運用となりますが、元本の約94%を非課税枠で運用できるため、税負担を大幅に抑えることが可能です。

・売却タイミングの自由度が高い
積み立てた資産は、どんなタイミングでも、一部分だけでも、非課税で売却が可能です。新NISAで得た利益は非課税のため、扶養の判定にも影響をしないことから、「このタイミングで売却したら扶養から外れるかも…」といった心配も不要です。 ライフイベントや価値の上昇に合わせて、必要な時に必要なだけ売却できます。

・手軽に始められる
「つみたて投資枠」の対象商品は、金融庁の厳しい基準を満たした、長期的な資産形成向きのラインナップです。 投資の専門知識がなくても大きな失敗を避けやすく、初心者の方が安心して始められるように設計されています。

おわりに

今回は、50歳からの老後に向けた資金形成について、具体的なシミュレーションを交えて解説しました。

シミュレーションはあくまで一例であり、最適な投資額はご家庭の状況によって異なります。まずは50歳という人生の節目に、一度家計と向き合い、将来に向けた資金計画を立てることが大切です。

50歳代からでも、長期的な視点でコツコツと資産を育てることで、将来の選択肢は大きく広がります。

この記事が、あなたの輝くセカンドライフに向けた一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。

参考資料

 ・統計局「労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)平均結果の概要」
 ・金融庁「つみたてシミュレーター」
 ・金融庁「NISAを利用する皆さまへ」

斎藤 彩菜

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最終更新:2/16(月) 9:40

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