セガ・オブ・アメリカ、従業員が労働協約を批准-北米ゲーム大手で初

3/28 11:19 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): セガサミーホールディングスのセガ・オブ・アメリカ部門は北米の大手ビデオゲーム会社で初めて労働協約を批准した。人材が定着しにくいことで知られるこの業界で労働組合の活動が加速する可能性がある。

セガ・オブ・アメリカの従業員、労組結成を支持-200人超規模

26日批准された労働協約は、南カリフォルニアにあるセガ・オブ・アメリカのオフィスでマーケティングなどの部門に所属する約150人が対象。最低年次昇給率が2024年に4%、25年に3%、26年に2.5%になるほか、社員は他の多くの福利厚生を受けられると、全米通信労組(CWA)の担当者、カタリナ・ブレナンガティカ氏がインタビューで語った。

同氏は声明で、「これはビデオゲーム業界の労働者にとっての分岐点となる瞬間だ」と表明した。

北米のビデオゲーム業界では労組の組織化が遅れていたが、マイクロソフト傘下のアクティビジョン・ブリザードやゼニマックスなどで労働協約を求める動きがあるなど近年は組織化の機運が高まっている。こうした取り組みは、多額の利益を上げる勤務先企業によって過重労働を強いられ、低賃金で消耗品扱いされていると主張する品質保証(QA)テスターの間で特に盛んだ。

セガの労働協約には医療保険などの福利厚生も盛り込まれた。また、レイオフを事前通告し、対象となる従業員に最低2週間、最高8週間分の退職金を提供することもセガに義務付けられた。

原題:Sega Workers Ratify Union Contract, First at Major Gaming Studio(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:3/28(木) 11:19

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