＜米国株情報＞医療保険シグナ、株価急騰―同業ヒューマナ買収全面否定を受け

　医療保険・医療サービス大手シグナ＜ＣＩ＞は１１日、声明文で、同業大手ヒューマナ＜ＨＵＭ＞の買収を巡る憶測が広がっていることについて、ヒューマナの買収を検討していないことを明らかにした。

　１０月に両社合併の交渉再開を巡る一部報道があり、市場ではシグナがヒューマナとの合併を目指しているとの憶測がくすぶっていた。両社は医療保険市場で別々の分野に注力していることが両社合併の根拠となる可能性があると見られていた。

　これを受け、ヒューマナの株価は寄り付き前、一時、前週末（８日）終値比６％超急落、米東部時間午前８時４２分時点で、５．５９％安の２７３ドルとなっている。過去３カ月間で約１７％安、年初来で約３７％安、過去１２カ月間では約４２％安。他方、シグナは買収憶測を否定したこといから約８％急騰、米東部時間午前８時４５分時点で、７．５５％高の３４３．９ドルとなっている。過去３カ月間で約３％安、年初来では約７％高、過去１２カ月間で約９％高。

　シグナは声明文で、「戦略的な整合性があり、財務的に魅力的で成立する可能性が高い買収のみを検討する」とし、ヒューマナ以外とのＭ＆Ａ（企業の買収・合併）は検討中だとしている。

　また、シグナはが２４年通期の財務情報ガイダンス（会社予想）について、通期の調整後営業利益を２８．４ドル超とし、従来予想を据え置いた。２５年の調整後ＥＰＳ（１株当たり利益）見通しは前年比１０％超増と、予想している。

　さらに、シグナはメディケア事業部門の売却益を使って、１０－１２月期と２５年も自社株買いを継続するとしている。同社は年初来で６０億ドルの自社株買いを実施しており、残り５３億ドル分の自社株買いが残っている。

＜関連銘柄＞
　ＮＡＳＤ投信 <1545> 、ＮＹダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547> 、
　ＳＰＤ５００ <1557> 、ＮＹダウ <1679> 、ＮＹダウブル <2040> 、
　ＮＹダウベア <2041>

提供：ウエルスアドバイザー社