FRBの政策金利決定、大統領選の影響受けない=パウエル議長

5/2 8:39 配信

ロイター

David Lawder Michael S. Derby

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は1日、11月に控える米大統領選がFRBの政策金利決定に影響を与えることはないと述べ、FRB当局者が政治的な配慮をしないという考えを示した。

FRBの政策決定は「経済にとって何が正しいと考えるか」が基準になるとの従来の立場を改めて表明した。連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で語った。

政治的要素を考慮する道を進めば歯止めが利かなくなるとの認識を示し、「われわれは米国民全員の役に立つ道を進み、経済指標、そして指標が今後の見通しやリスクバランスにどのように影響するかに基づき決定を下している」とした。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、トランプ前大統領の側近らが大統領選の再選を視野に、FRBの独立性を弱める案を策定していると伝えており、FRBの独立性に再び注目が集まっている。

パウエル氏の前任のイエレン現財務長官は3日に行う講演の要旨を公表し、自身がFRB議長を務めた際にFRBの独立性と透明性を強く主張したと説明。「最近の研究は私の考えと整合的だ。中央銀行の独立性が高まれば、物価の安定性が高まり、これが長期的な成長に大きく寄与することが示されている」と語った。

ロイター

関連ニュース

最終更新:5/2(木) 8:39

ロイター

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング