島津製作所、米国のCalifornia X-ray Imaging Services社を買収

4/15 9:00 配信

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株式会社島津製作所(7701)は、2024年4月1日付で米国子会社のShimadzu Precision Instruments,Inc.(米国 カリフォルニア州、以下SPI社)を通じて、販売代理店であるCalifornia X-ray Imaging Services,Inc.(米国 カリフォルニア州、以下CIS社)の全株式を取得して、California X-ray Imaging Services,Inc.をSPI社の子会社とした。

CIS社は、SPI社の医用機器事業カンパニーであるShimadzu Medical Systems USA(米国 カリフォルニア州)の傘下となり、中期経営計画で医用機器事業の重要施策として掲げる「直接販売地域の拡大」を実現して、顧客との関係強化と収益性の向上を図る。

島津製作所は、計測機器・医用機器・産業機器・空港機器事業を行う。

CIS社は、島津製作所製品の米国販売代理店である。




背景・目的

CIS社は、同社の創業以来30年以上当社と取引関係があり、カリフォルニア州およびネバダ州の北部で主に島津製作所製品を取り扱ってきた代理店である。地域に密着した顧客網を有しており、安定した収益を得ている。

画像診断機器の世界市場は3兆円規模といわれており、今後も成長が期待される。国別で最も大きい米国市場は、島津製作所の医用機器事業にとって重要な地域である。近年、米国では集約によって医療機関の規模が拡大しており、IDN などの大口顧客から複数の州にまたがる均一かつ高品質なサービス提供を求められている。

また、医療技術の進歩により顧客ニーズが高度化しており、製品・サービスの提供には、顧客との密接な連携が必要である。

島津グループは、CIS社の買収により直販・直サービス地域を広げ、顧客から得たニーズを新たな製品・サービスに繋げるとともに、収益性の向上を図る。

また、ワシントン州などを管轄するSMS北西部支店とのシナジーにより、西海岸一帯でIDNなどに対応できる体制を構築する。島津グループは、これらの施策を進めて、2022年度に約760億円の医用機器事業の売上高を、2025年度には約820億円まで伸ばす計画である。

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(提供:日本M&Aセンター)



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最終更新:4/15(月) 9:00

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