中国航空大手3社、昨年は4年連続の赤字 コロナ禍からの回復鈍く

3/29 11:14 配信

ロイター

[北京 28日 ロイター] - 中国の航空大手3社が発表した2023年通期決算は、4年連続の赤字だった。第4・四半期の国内需要低迷と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の海外旅行の回復の遅れが収益を圧迫した。ただ、アナリストによると、今年の見通しは改善している。

中国東方航空の純損益は82億元(11億3000万ドル)の赤字だったが、赤字幅は過去最悪だった前年の374億元から縮小した。

中国国際航空は10億4000万元の赤字を計上し、赤字幅は前年の386億元から大幅に減った。ロイターの算定によると、第4・四半期の赤字は18億元。前年同期の赤字は105億元だった。

中国南方航空は41億元の赤字。前年は327億元の赤字だった。ロイターの算定では、第4・四半期の赤字は54億元、前年同期の赤字は151億元だった。同社は国民の低調な購買力、航空機燃料コスト、サプライチェーン(供給網)の問題、人民元安を理由に挙げた。

一方、中国航空業界の事業環境が今年、好転するとの期待は高まっている。国泰君安証券は25日、1月と2月の座席占有率は、小規模航空会社で2019年の水準を超え、大手航空会社もコロナ禍前の水準に近づいていると指摘した。

中国の航空規制当局は1月、同国発着の国際便本数は年末までに、コロナ禍前の水準の約80%に相当する週6000便に達するとの見通しを示している。

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最終更新:3/29(金) 11:14

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