パナソニック、オートモーティブシステムズ株を米アポロに売却

3/29 16:55 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): パナソニックホールディングスは29日、自動車部品関連事業を手掛ける連結子会社のパナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)の株式を米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントのグループに売却すると発表した。

発表資料によると、パナソニックHDはPASの全株をアポロのファンドに売却し、その後に同ファンドの持ち株会社の株式の20%を取得し、アポロと共同で保有する。

PASの企業価値は3110億円とし、取引の対象としないFicosaの企業価値など約700億円を除く約2400億円に調整を行い、最終的な譲渡価額を確定するという。株式譲渡の実行日は2024年度末までを予定している。

売却の理由について、自動車業界での急激な電動化とともに車両の基本設計も大きく変わる中、長期的な成長を図るには自社単独での「さらなる経営資源の投入は難しい状態」と指摘。事業のノウハウと資金リソースを持ち、ビジョンを共有できるパートナーを迎え入れることが同事業の成長のために最適と判断したとしている。

売却による今期(2024年3月期)業績への影響は精査中。今期以降の影響については現時点で約600億円の損失を見込んでいるとしながら、精査中で金額が変動する可能性があるとしている。

パナソニックHDは昨年11月、PASの一部株式をアポロのグループ会社に売却すると発表。アポロが共同パートナーとなることで、成長に向けた資金調達などを加速させていく方針を示していた。

関連記事

(c)2024 Bloomberg L.P.

Bloomberg

関連ニュース

最終更新:3/29(金) 17:21

Bloomberg

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング