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【日本株】人気の10銘柄の最新の“投資判断”を公開!「トヨタ自動車」「三菱商事」「商船三井」など、個人投資家が注目する銘柄の2024年3月期中間決算の結果は?

11/21 21:21 配信

ダイヤモンド・ザイ

 【日本株】個人投資家に人気の10銘柄の最新の“投資判断”を公開! 「トヨタ自動車」「三菱商事」「商船三井」などの中間決算を分析! 

●2024年3月期の中間決算を発表した人気株の今後を分析! 
最高評価の“買い”がついたのは「コマツ」の1銘柄のみ! 
 10月下旬から、3月期決算企業の中間決算(第2四半期)の発表シーズンを迎えた。日本の上場企業は、約7割が3月期決算。本決算では1年間(2023年4月~2024年3月)の業績が発表されるが、中間決算はその折り返し地点で、前半6カ月(4~9月)分が公表される。「第2四半期」「上期」と呼ばれることもある。

 中間決算は、本決算の行方を占う貴重なチャンス。上場企業は四半期(3カ月)ごとに決算を発表するが、前回の第1四半期決算では、本決算までに残り9カ月もあるため、通期の計画を修正しない企業も多い。

 たとえば、トヨタ自動車(7203)は、円安が相当進展しても、8月1日に発表した第1四半期決算では、通期計画を修正しなかった。それが、今回の中間決算では、想定為替レートを125円から141円に修正。あわせて、通期の営業利益見通しを3兆円から4兆5000億円へと、一気に引き上げている。このように、中間決算では本決算を見据えて、予想を大きく修正してくる企業が増えるのだ。

 以下では、個人投資家に人気の大型株10銘柄の最新の中間決算を、ラカンリチェルカの村瀬智一さんにチェック&投資判断してもらった。投資判断は「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で、今後6カ月先までの見通しとなっている(※株価などのデータはすべて11月6日時点)。なかには、トヨタ自動車のように、通期計画を上方修正している銘柄もあるので、チェックしてみてほしい。

 ●最新決算からわかった「人気10銘柄」の投資判断を公開! 

 投資
判断
 営業利益の
中間決算
(前年同期比)
 営業利益の
通期予想
​(前年度比)
 PER
 PBR
 最低投資額
(11/6時点)
  ◆日清製粉グループ(東P・2002)

 強気

255億円(60.3%
)460億円(40.1%
) 21.9倍
 1.40倍
 22万円
【分析コメント】値上げで国内の収益が大きく改善し、中間決算の営業利益は6割増。海外も増益に転じている。通期計画を上方修正し、株価は2019年7月以来の高値水準を回復。中食・総菜事業の改善や熊本製粉の買収効果も業績を押し上げる。

  ◆エムスリー(東P・2413)

 強気

 346億円(-4.8%)
 750億円(4.2%)
 35.2倍
 5.30倍
 26万円
 【分析コメント】コロナの治験プロジェクトなどが減少、前年同期に発生した減損戻入益の剥落もあり、中間決算は増収減益。通期計画に対する進捗率は46%で、増収増益を見込む通期予想の達成は可能とみる。株価はコロナ前に接近して、調整一巡。

  ◆信越化学工業(東P・4063)

 強気

 3819億円(-28.8%)
 7000億円(-29.9%)
 18.6倍
 2.29倍
 48万円
 【分析コメント】営業利益は通期3割減の予想だが、進捗率は55%と順調。中国住宅向け塩化ビニルの先行きは不透明だが、OKIと共同で次世代パワー半導体向けGaN基板技術を発表、実現すればコストは約10分の1に。押し目買い意欲は強い。

  ◆コマツ(東P・6301)

 買い

2970億円(40.3%
) 5480億円(11.7%)
 10.1倍
 1.20倍
 36万円
 【分析コメント】建設機械が好調で、円安も利益を押し上げ。中間決算の営業利益は4割増となり、通期計画を上方修正。米国が想定外に堅調。EV関連で需要が高まる銅採掘など向けに鉱山機械の需要も期待される。株価基調はまだ弱く、見直し余地あり。

  ◆ファナック(東P・6954)

 中立

 665億円(-29.7%)
 1219億円(-36.3%)
 33.5倍
 2.27倍
 40万円
 【分析コメント】数値制御装置(CNC)システムはインドでは堅調だが、世界各国で減速。中間決算は減収減益だが、進捗は計画通り。ロボットはEV・一般産業向けとも堅調。通期計画を若干上方修正したが、中国向けEV関連が減少傾向な点は警戒。

  ◆トヨタ自動車(東P・7203)

 強気

2兆5593億円(124.2%
)4兆5000億円(65.1%
) 9.7倍
 1.21倍
 28万円
 【分析コメント】販売台数が500万台を超え、上期で過去最高。想定為替を1ドル125円から141円に変更し、通期の営業利益予想を3兆円から4兆5000億円に上方修正。後発の電気自動車(EV)は中国での競争激化もあり、投入時期を見極め。

  ◆三菱商事(東P・8058)

 中立

 4660億円(-35.3%)
 9500億円(-19.5%)
 10.2倍
 1.11倍
 70万円
 【分析コメント】天然ガスや自動車、総合素材が順調なほか、円安で通期の当期利益予想を上方修正、減益幅が縮小する見込み。ただし、地政学リスクによるLNG調達や、市況の動向には注意。年末に1株を3株に株式分割する予定で、株価の下支えに。

  ◆商船三井(東P・9104)

 強気

 493億円(-12.1%)
 900億円(-17.2%)
 6.3倍
 0.64倍
 38万円
 【分析コメント】コンテナ船会社ONEの利益が大きく減少し、中間決算の当期利益は7割減。運賃市況の悪化が重荷だが、業績の落ち込みはすでに予想されている。配当の増額修正による押し目狙いで注目されそう。PBRは0.6倍台に低下し割安感も。

  ◆日本航空(東P・9201)

 中立

912億円(14370.0%
)1300億円(101.4%
) 15.2倍
 1.38倍
 28万円
 【分析コメント】中間決算のEBIT(利息および税金控除前利益)は912億円で、前年同期の2億円から大幅改善。あわせて通期の業績予想を上方修正した。海外発需要が好調で、国内線も観光需要を中心に回復。先行して投資家の期待値が高まっていたため、サプライズ感はない。

  ◆KDDI(東P・9433)

 強気

 5585億円(-2.5%)
 1兆800億円(0.4%)
 14.4倍
 1.89倍
 47万円
 【分析コメント】モバイル通信料収入が減少したが、法人領域「NEXTコア事業」が堅調。中間決算は計画通りの進捗。米スペースXとの衛星通信サービスで基地局の展開を進め、困難とされていた山間部などでの通信が可能に。需要期待は大きい。

 ※株価などのデータは11月6日時点のもの。

 今回取り上げたのは、業種がバラバラな10銘柄。「買い」と最高評価がついたのはコマツ(6301)の1銘柄にとどまり、3銘柄が「中立」となった。その中の一つである日本航空(9201)は、コロナ禍の収束で業績が目覚ましく回復したにもかかわらず「中立」となっている。これは、回復の影響が株価にすでに織り込み済みで、サプライズ感がないためだ。

 その他の6銘柄は、いずれも「強気」と、比較的高い評価に。株価や為替の動向をチェックしながら、買いを検討してみてもいいだろう。

ダイヤモンド・ザイ

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最終更新:1/18(木) 16:17

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