ボーイング、737MAX墜落事故の訴追延期合意に違反-米司法省

5/15 10:59 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米ボーイングは、2018年と19年に起きた2件の737MAX墜落事故に関連して米司法省と結んだ訴追延期合意(DPA)に違反した。

同省が14日に裁判所に提出した文書によると、ボーイングは「業務全体を通じて不正行為に関する米国の法律への違反を防止・検知するためのコンプライアンスおよび倫理プログラムの策定、実施、施行を怠った」ことでDPAに違反したと判断された。

司法省は、ボーイングに制裁を科すかどうか、その場合どのような措置となるかを含め、今後の対応をなお検討中だと説明。ボーイングに対し、6月13日までに分析とコメントを提出するよう指示した。制裁を科す場合は、それを考慮に入れるとしている。

ボーイングは「当社は訴追延期合意の条件を守ってきたと考えており、この問題について同省への回答機会に期待している」とコメントした。

司法省の決定を受け、ボーイングの株価は時間外取引で1%弱下落。年初来では31%下げており、ダウ工業株30種平均の構成銘柄で2番目に悪いパフォーマンスとなっている。

今回の決定はボーイングが直面する法的リスクをさらに高める。アラスカ航空が運航するボーイング機の胴体の一部が吹き飛んだ今年1月の事故について、司法省は刑事捜査に着手している。

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原題:Boeing Breached Prosecution Deal on Max 737 Crashes, US Says (3)(抜粋)

--取材協力:Allyson Versprille.

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最終更新:5/15(水) 10:59

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