シカゴ連銀総裁、利下げ前に一段の時間必要-インフレの進展失速

4/20 0:01 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、インフレの進展は失速しており、立ち止まって入手するデータから今後の経済動向を見極める必要があるとの認識を示した。

インフレ率は昨年速いペースで低下してきたが、今年に入り3カ月連続で市場予想を上回り、失望を招く内容となっている。

グールズビー総裁は「今年これまでのところ、インフレ面での進展が失速した」と指摘。「特にインフレ統計はノイズが多く、単月のデータをあまり重視したくはない。しかし、3カ月も続けば、それを否定することはできない」と述べた。発言は19日にシカゴで開催されるイベント向けに準備された原稿に基づく。

その上で「今は動く前に、一段と明確になるのを待つのが理にかなう」と述べた。

また、力強い成長率や労働市場のデータがインフレ押し上げ要因となる景気過熱の兆候を示しているのか判断する必要があるとも述べた。ただ、これらのデータは景気過熱を測る上で最適な指標ではないかもしれないとして注意を促した。サプライチェーンの混乱解消や生産性の向上といった供給サイドの改善が進む中では特にそうだという。

さらに住宅関連のインフレの根強さが依然として大きな問題だとの考えを改めて示した。一方で、3月にサービスのインフレ率が上昇した点にも言及した。

グールズビー総裁は3月、今年3回の利下げを支持すると述べていた。同氏は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たない。

シカゴ連銀総裁、年内3回の利下げ見込む-インフレは鈍化との認識

原題:Goolsbee Says Fed Needs More Time Before Cutting as Prices Stall(抜粋)

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最終更新:4/20(土) 0:27

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