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週間為替展望(ドル/ユーロ)-米2月雇用統計と経済対策審議に要注目

2/27 4:50 配信

トレーダーズ・ウェブ

◆ドル円は、米2月雇用統計や上院での新型コロナウイルス救済法案の審議に要注目
◆2月ISM製造業・非製造業景気指数にも要注目
◆ユーロドルは、ユーロ圏2月消費者物価指数や1月小売売上高に要注目
(為替情報部・山下政比呂)

予想レンジ
ドル円104.00-108.00円
ユーロドル1.1900-1.2400ドル

3月1日週の展望
 ドル円は上値の重い展開か。バイデン政権の新型コロナウイルス救済法案は、下院で承認された後に、財政調整措置により上院を民主党の単独過半数で通過し、3月14日までにバイデン大統領が署名して成立することが見込まれている。しかし、議会予算局が、今回の経済対策が財政赤字を今後10年間で540億ドル拡大させるとの見通しを示していることで、「バード・ルール」違反の可能性があると指摘されており、上院での審議が難航することが警戒されている。上院では、最低賃金引き上げの盛り込みが可能か、失業給付上乗せや現金給付、州・地方政府への支援についても与野党で規模縮小が検討されている。また、過去最大規模となっている28兆ドルの連邦債務残高が、さらに30兆ドルにまで増大する可能性が高まることで、2011年8月のような米国債格下げへの警戒感も高まりつつある。
 米2月雇用統計では、失業率は6.4%(1月6.3%)、非農業部門雇用者数は前月比11.0万人の増加(1月前月比+4.9万人)で最少予想は前月比変わらず、最大予想は前月比+37.5万人の増加と見込まれている。リスクシナリオは、ネガティブサプライズの場合となる。2月の米ISM製造業・非製造業景気指数でも、ネガティブサプライズに要警戒となる。
 黒田日銀総裁が菅首相との会談で「3月の政策点検は緩和長期化のため」と述べていることから、3月の日銀金融政策決定会合ではマイナス金利の深掘り余地があることが明確化される可能性が高まっており、ドル円は円安気味に推移している。しかし、10年債利回り許容変動幅(ゼロ±0.2%)の拡大や上場投資信託購入額の減額など、円高要因の可能性もある。
 ユーロドルは伸び悩む展開か。11日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、「市場がマイナス金利深掘りの可能性をほとんど織り込んでいない状況について協議し、その可能性を強調する必要があるという点で一致した」との報道を受けて、ユーロ高抑制のためのマイナス金利深掘りが検討される可能性が高まっており、ユーロは伸び悩む展開が予想される。ドラギ伊首相がイタリア経済の先行きに悲観的な見方を示したことや復興基金の策定を巡り連立政権で内部分裂が起きているとの報道も、ユーロの上値を抑える要因となっている。経済指標では、ユーロ圏2月消費者物価指数が1月に続いて2カ月連続してプラス圏を維持できるかに要注目となる。ユーロ円は、新型コロナウイルスに対するワクチン接種の進展などによるリスク選好地合いで堅調推移か。

2月22日週の回顧
 ドル円は104.92円から106円半ばまで上昇した。ドル円は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で金融緩和政策の継続を再確認し、米10年債利回りが1.33%台まで低下したことで下落後、1.6%台まで上昇したことでドル買いが強まった。ユーロドルは、欧州での新型コロナウイルスのワクチン接種進展を受けて1.2091ドルから1.2243ドルまで上昇したものの、米10年債利回りの上昇により1.21ドル台に押し戻された。ユーロ円は、リスク選好地合いで127.50円から129.98円まで上昇するも週末にかけて上値を切り下げた。(了)

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最終更新:2/27(土) 4:50

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