午後:債券サマリー 先物は続落、日銀の追加利上げ観測が重荷

4/12 15:20 配信

みんかぶ

 12日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落した。前日の米国市場で長期債相場が下落(長期金利が上昇)したことや、日銀の追加利上げ観測が重荷となった。日銀が実施した定例の国債買い入れオペでオファー額が据え置かれたことは需給面で安心感をもたらしたものの、引けにかけて売りに押される展開となった。

 11日の米国市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ時期などを巡る不透明感がくすぶるなかで、米長期金利に上昇圧力が掛かった。また、日銀が12日発表した「生活意識に関するアンケート調査(2024年3月調査)」では、1年後の物価について「上がる」と見込む回答者の割合が83.8%となり、前回12月調査の79.3%から上昇した。物価の上昇率予想の平均値はプラス9.4%と、前回調査のプラス10.0%から低下したものの、家計のインフレ期待が高止まりしている状況が示唆され、早期の追加利上げシナリオを意識させたようだ。

 日銀がこの日実施した3本の国債買い入れオペの結果は、「残存期間1年超3年以下」の応札倍率が3.35倍、「同3年超5年以下」が2.29倍、「同5年超10年以下」が2.48倍となった。オペの結果に関しては強めとの受け止めもあったが、円債相場への反応は限られた。

 先物6月限は前営業日比18銭安の144円35銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は一時0.840%に低下した後、前営業日と横ばいの0.860%に戻した。


出所:MINKABU PRESS

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最終更新:4/12(金) 15:20

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