アジア株 香港株一時10%超暴落、中国発改委の会見に失望 休場明け中国株への資金回帰の動きも
アジア株 香港株一時10%超暴落、中国発改委の会見に失望 休場明け中国株への資金回帰の動きも
東京時間14:11現在
香港ハンセン指数 21656.46(-1443.32 -6.25%)
中国上海総合指数 3515.35(+178.39 +5.35%)
台湾加権指数 22557.42(-145.14 -0.64%)
韓国総合株価指数 2599.83(-10.55 -0.40%)
豪ASX200指数 8185.30(-20.10 -0.24%)
インドSENSEX30種 81206.69(+156.69 +0.19%)
アジア株は軒並み下落、中東懸念が重石。
10月7日がイスラム組織ハマスによるイスラエル急襲から1年となるため、イスラエルによる大規模な報復が警戒されている。NY原油価格は時間外で一時1バレル=78ドル半ばまで上昇し、8月15日以来の高値をつけた。その後は中国楽観ムード後退で下落に転じている。
中国楽観ムードがやや後退している。中国国家発展改革委員会(発改委)が休場明け8日に記者会見を開くと発表したため、マーケットはさらなる支援策を打ち出すと期待していた。なぜなら当局は「必要ならば何でもする」と明言していたからだ。ただ、ふたを開けてみれば「今年の成長目標を完全に達成できると確信している」と述べたくらいで、新たな支援策は発表されなかった。
会見を受け失望売りが広がり香港株は一時10%超急落した。10%超高で始まった上海株も急速に上げを縮め1.5%高にまで失速。ただ、投資家心理が悪化してしまうようであれば、当局はさらなる支援策を講じる可能性がある。せっかくの株価上昇を止めたくないからだ。
大型連休明け上海株は5.35%高。10%超高で始まり2021年末以来の高値をつけたが、期待外れの中国発改委の会見を受け上げを急速に縮めた。その後は再び上昇している。休み中の不動産や旅行消費回復が好感されており、食料・飲料などの生活必需品、アパレル、ホテル、レジャー、レストラン、小売、不動産が大幅高となっている。連休中にブラックロックやゴールドマンサックスが中国株を「オーバーウェイト」に引き上げたことも材料視されている。
中国不動産市場に明るい兆しが見られる。深センで国慶節1週間の新築住宅仮契約が前年比762%増となり、中古住宅の仮契約は1日として前年の同日と比べ331%増加した。新築住宅の取引件数が前年比で979%増加したと報告する不動産会社もあるほか、一部地域では購入規制撤廃により外国人訪問者が増加。上海では訪問者が殺到、閉店時間なしで対応に当たったという。一連の景気刺激策を受け、1級都市(上海市、北京市、広州市、深セン市)の住宅価格下落は今年末には止まると予想するアナリストもいる。
香港株は急反落、中国連休明けで中国株への資金回帰が急速に進んでいる。あくまで主役は中国だ。期待外れの中国発改委会見を受け一時10%超も暴落する場面が見られた。その後は下げ幅を縮小しているものの、プラス圏回復は程遠い。
みんかぶ(FX)
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最終更新:10/8(火) 14:25