ボーイング、大規模な現金流出を予想-737MAXの事故が財務圧迫

3/20 22:26 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米ボーイングは、1-3月(第1四半期)に大規模な現金流出を見込んでいることを明らかにした。規制当局による調査・監視強化のほか、1月に起きたドアプラグ吹き飛び事故に伴う「737MAX」の生産の遅れにより、同社の財務は圧迫されている。

ブライアン・ウェスト最高財務責任者(CFO)は20日、ロンドンで開催されたバンク・オブ・アメリカ(BofA)主催の会議で、第1四半期の現金流出が40億-45億ドル(約6070億-6830億円)に達するとの見通しを示した。2025-26年までに100億ドルのキャッシュフローを達成する計画については、達成時期が26年末になると予想。今年に関しては、フリーキャッシュフローは数十億ドルだろうと語った。

「当社は目下のところ安定性の確保に取り組んでおり、近い将来にそうした財務上の成果に向けた対応を行える状況にはない」とウェスト氏は説明。「今後は一段と予測可能になり、状況は改善すると見込んでいるが、それには時間がかかるだろう」と続けた。

1-3月期の民間航空機事業の利益率は約20%のマイナスになると、ウェスト氏は予想。1月5日に発生した737MAX-9での事故に関連した補償金支払いが生じているほか、同事故に関連してさらに広範な悪影響への対応が必要になるとみている。利益率は改善する見通しだが、24年中はマイナスが続くだろうとウェスト氏は述べた。

原題:Boeing Sees Massive Cash Drain as 737 Max Episode Takes Toll (1)(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:3/20(水) 22:26

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