〔東京外為〕ドル、156円台後半=高値もみ合い(23日正午)

5/23 12:11 配信

時事通信

 23日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、1ドル=156円台後半の高値圏でもみ合っている。正午現在は、156円72~74銭と前日(午後5時、156円40~40銭)比32銭のドル高・円安。
 ドル円は前日の欧州時間、156円40~60銭前後で推移。その後、米国時間の終盤には、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日、5月1日開催分)がタカ派的と受け止められ、米長期金利が上昇。これを受けて円売り・ドル買いが強まり、156円85銭まで買われる場面もあった。ただ、日本政府・日銀による為替介入への警戒感が圧迫要因となり、ドルの上値は限定的だった。
 こうした海外市場の流れを引き継ぎ、この日の東京時間は156円70銭台でスタート。実需のドル買いや日経平均株価の上昇に伴うリスク選好姿勢の高まりなどを受け、ドルを買って円を売る動きが先行した。10時すぎに日銀が国債買い入れオペのオファー額を据え置くと、「投機筋による円売り」(国内証券)が強まり、一時156円90銭付近に上伸した。前回、政府・日銀が介入を実施したとみられる157円台に接近する中、市場では「157円台になると為替介入への警戒感が高まる」(外為仲介業者)との見方が増えている。ただ、「上値を試す動きも見られるのではないか」(資産運用会社)との声も聞かれた。
 ユーロは朝方に比べ対円、対ドルで小幅高。正午現在、1ユーロ=169円72~72銭(前日午後5時、169円81~82銭)、対ドルでは1.0828~0828ドル(同1.0857~0858ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/23(木) 12:33

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