2024年からスタートした「新しいNISA」は、将来に向けての資産形成の選択肢として注目を集めています。
実際、2025年6月末時点でのNISA口座数は約2700万口座、累計投資額は63兆円に到達しました。
新しいNISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠をどう使い分けるかが、これからの資産形成を左右するポイントです。
本記事では、それぞれの枠の特徴を解説するとともに、利回り別の積立投資シミュレーションを行っています。
老後に向けた資産運用について考えるきっかけにしてみてください。
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【新しいNISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税枠とは?
2024年1月に新設された「新しいNISA」では、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税枠が設けられています。
つみたて投資枠
・投資対象商品:金融庁の基準を満たした投資信託(手数料が低く、長期投資に適したもの)
・年間投資枠:120万円まで
・投資方法:積立
成長投資枠
・投資対象商品:上場株式、投資信託、ETF、REITなど(投資信託はつみたて投資枠対象外の商品も含む)
・年間投資枠:年間240万円まで
・投資方法:一括・積立
●2つの非課税枠は併用可能
新しいNISAでは両方の非課税枠を併用でき、年間合計360万円(つみたて投資枠120万+成長投資枠240万)までの非課税投資が可能です。
「少額投資非課税制度」ではあるものの、総枠として1800万円(うち成長投資枠は1200万円)まで投資可能なため、ある程度まとまった資産を投資したい方にも向いています。
【利回り別シミュレーション】「毎月5万円×15年間」を積立投資
積立投資のイメージが湧きやすいよう、50歳から65歳までの15年間、毎月5万円を積み立てたケースを利回り別にシミュレーションしてみました。
※本シミュレーションは、実際の運用結果を保証するものではありません。
●【運用利回り1~5%】積立投資シミュレーション
・利回り1%の場合:970万円
・利回り2%の場合:1047万円
・利回り3%の場合:1131万円
・利回り4%の場合:1233万円
・利回り5%の場合:1324万円
※うち投資元本900万円
シミュレーション結果を見るとわかるように、運用利回りが高いほど15年後の資産額は大きくなります。
ただし、投資には必ずリスクが存在し、期待されるリターンに比例してリスクも高くなる点には注意が必要です。
ご自身のリスク許容度に応じた投資計画を立てましょう。
【積立金額別シミュレーション】「利回り3%×15年間」の積立投資
将来の投資成果に大きな差を生む要素のひとつが、「毎月の積立金額」です。
毎月の積立金額を「1万円・3万円・6万円・9万円・12万円」とし、想定利回りを年3%でシミュレーションした結果は以下のとおりです。
・1万円:226万円
・3万円:679万円
・6万円:1357万円
・9万円:2036万円
・12万円:2715万円
※想定利回り:年3%
このように、毎月の積立金額が大きいほど、将来の資産形成額も大きくなります。
老後までにどの程度の資金を準備したいのかを明確にしたうえで、無理のない積立額を設定することが大切です。
なお、ここでは15年間を想定していますが、投資期間を長く設定すれば、毎月の積立金額を抑えながら同等の成果を目指せます。
そのため、積立投資はできるだけ早い時期から始めることが理想的です。
まとめ
新しいNISAは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用することで、年間最大360万円、総額1800万円まで非課税で投資できる制度です。
つみたて投資枠は厳選された低コスト投資信託を自動積立でき、初心者でも取り組みやすいのが特徴です。
一方、成長投資枠は個別株やETFも対象で、資産運用に積極的な人に向いています。
シミュレーションからも分かるように、長期で積立を続ければ複利効果が大きく働き、老後資金の形成にもつながります。
ただし、資産運用は利益が期待できるだけでなく、リスクとリターンが比例する傾向にあるため、自分のリスク許容度に応じて無理のない投資計画を立てることが大切です。
参考資料
・金融庁「NISAを知る」
・金融庁「つみたてシミュレーター」
・金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」
加藤 聖人
最終更新:12/6(土) 14:25