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<新興国eye>前週のロシア株、原油安や赤字決算発表後のガスプロム急落を受け反落=BRICs市況

5/7 9:24 配信

ウエルスアドバイザー

 前週(4月29日-5月3日)のロシア株式市場で、RTS指数(ドル建て)の3日終値は前日比0.57%高の1184.68、前週比では4月26日終値比0.2%安と、6週ぶりに反落した。
 
 週明け29日は指数が下落。翌30日も続落した。1日は「レイバーデイ」の祝日のため、休場。取引が再開された2日は反発した。
 
 週前半は、これまでの相場上昇を受け、高値警戒感から利食い売りが強まった。また、ブレント原油先物が1バレル当たり88.5ドルに後退したことや、通貨ルーブル安も嫌気された。その後は、海外株安となったことを受け、ロシア市場でも利食いりが広がった。また、原油価格が中東情勢の緊張緩和により88ドルを割り込んだことが嫌気され、売りが優勢となった。
 
 週後半は、休み明け後、取引が再開され、ルーブル高が相場を下支えした。ただ、米国の対ロ追加制裁を受け、主要株に利食い売りが強まったほか、原油価格が83ドルに後退、さらには23年決算で6290億ルーブルの純損失を計上した国営天然ガス大手ガスプロムが急落したため、上値は重くなった。
 
 週末3日は続伸。海外株高となったことや、引き続きルーブル高が好感され、買いが優勢となった。個別銘柄では複合企業大手AFKシステマや金融決済サービス大手クィミ(Qiwi)が上昇、上げをけん引した。
 
 今週(6-10日)のロシア市場は引き続き、中東紛争やロシア・ウクライナ戦争(22年2月24日勃発)、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場、主要企業の配当政策などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える8日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や9日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な経済発表の予定は6日のロシア4月非製造業PMI(購買担当者景気指数)など。9日は「戦勝記念日」の祝日のため、休場。指数は1130-1220のレンジの動きが予想される。
 
<関連銘柄>
RTS連動 <1324.T> 、WTI原油 <1671.T> 、ガス <1689.T> 、
原油 <1690.T> 、野村原油 <1699.T>
 
(イメージ写真提供:123RF)
 

ウエルスアドバイザー

最終更新:5/7(火) 15:57

ウエルスアドバイザー

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